他者のために、他者とともに。 Do not merely look out for your own personal interests, but also for the interests of others.
2008/09/29
半年間の成果
Hogarに着いたら、あたしの弟たちがちょうど門の外に居て、2日しか経ってないのになんでこんなに嬉しいんだろうと思うくらいニヤけてしいまいました。でもニヤけてるのはあたしだけじゃなくて、こども達も本当にあたしに会いたがってくれてたんだなぁと解るニヤけ顔で迎えてくれたんだけどね。
色んな子たちが「どこに行ってたのー!寂しかったー!!」と言ってくれた上に、ここ一ヶ月くらいの間にこども達のそういう反応がすごく増えてきたことが実感できるのがまた嬉しいわけです。
さらに第4日曜日は、家族が訪ねてくる日と決まっています。今までは日曜日の午後にHogarに居ないことが多かったし、居たとしても家族が居ない子、やって来ない子と一緒に過ごすことが多かった。でも最近は、こども達が、あたしを家族や親戚に紹介してくれるようになったのです。これまた本当に嬉しい。
そんな感じで嬉しいこと尽くしの日曜日だったんだけど、中でも一番嬉しかったことは…ちょっと問題児扱いをされていたPepeが、だいぶ変わってきたという事実に気づいたことです。
彼曰く、「前まではマードレに注意されたら聞く気もしなかったし反発してばっかりだったけど、今は、上手くやっていこうって思うようになった。マードレの機嫌が悪くて完全無視されたとしても、自分からはちゃんと挨拶をして普通に接するようにするよ。前は人の気持ちなんて考えたことなかったけど、今は誰かとの関係がギクシャクすると気持ちが悪いと思うようになったし、みんなと上手くやっていきたいんだ。」と、何とも感動的なことを言ってくれたのです。
嬉しかったけど、実はかなりびっくりしました。どしたの?!2ヶ月くらい前までは、せめて挨拶だけでもしろって言っても全然しなかったくせに!何があったの?!と、訊いてみた。
すると…「セニョリータのお陰だよ。聞く耳持たなかったのにしぶとく色んなアドバイスしてくれたし、いつも色んな話をしてくれるから、変わろうって思えるようになったんだ。ありがとう。」と。
泣けるねぇ。泣いても良いよねぇ。
この子にはだいぶ手を焼いたし、もう17歳になったのにこんな反抗的じゃもう変われないかもと諦めかけたこともあったし、学校の成績もHogarで最低チャンピオンで将来もかなり心配したし、話したくても何となく近寄れない雰囲気を出してる時期もあったし、どうやって接しようか本気で悩んだことも多かったから。
そんなPepeが、こんな話をしてくれるようになったんだよ。しつこく粘り強く(笑)をモットーにやってきた甲斐があったというものです。しかも「セニョリータはみんなのお姉さんだよ。週末居てくれなかったから、みんな寂しがってたよ。僕も会えなくて寂しかったよ」って言ってくれた。
ここでの生活態度が悪いと他のHogarに行かされたりしてしまう事もあるらしいんだけど(まぁただの脅しだと思うけど)、「セニョリータが日本に帰るまでは絶対にここに居たいから、これからはちゃんとする」とまで言ってくれました。こんなに愛されてるあたし…。もう、また調子に乗っちゃうよ!
9月27日の土曜日で、ペルー上陸半年を迎えたあたし。
ここに来て、迷いまくって悩みまくって時に一人で空回りしながら何とか細々とやってきました。こんなんで良いのかなぁと自問しまくりながら。
でも昨日のPepeの一言で、とりあえず今まで歩んできた道は間違っていなかったと確信できました。Pepeありがと。Te quiero mucyo!
残された一年半はすごく短いと思うけど、こういう感動を一度でも多く得られるように、もっともっと前向きにやっていこうと思います♪
2008/09/25
幸せモノ
マードレは、あたしが少年グループと仲良くしているのが気に入らないらしく、あたしには何も言わないのに、少年達に色々とおかしな事を言うんだよね…。もう、おかしいの何のって。
そういう事を聞くのが嫌だからという理由で、一昨日せっかく愛が深まったと思っていたJulioが、やっぱりもう今までみたいには振舞えないと、まるで一方的な別れ話のようなことを言ってきたのです。訳が解らず、話す時間もなく学校へ行ってしまったので、午後はずーっと悲しい気持ちで途方に暮れていました。
そして夜ご飯の時間、いつも隣に座っている17歳のDanielは既にあたしの癒し系マスコット。きっと悲しいオーラが漂っていたであろうあたしに気付いて、「セニョリータ、明日はきっと良い一日になるよ!笑って!」と、何も聞かずに励ましてくれたのです。
あたしはいつだって良い明日にしたいと思ってるけど、Julioがあんなんじゃ、もう無理だしね…悲しいね…と、10歳も年下の子に愚痴ってしまうあたし。どっちが大人なのか全然わかりませんね。凹んでるあたしがどーにも使い物にならないってこと、恥ずかしながら、もう一部の子たちはちゃんと理解してる(笑)
結果的には、夜にはJulioが「やっぱり考えを改めた。」と言いにやってきたから一件落着なんだけど、そんな仲直り(?)の会話があったことを知らないDanielは、夜中にあたしの窓ガラスをコンコンしてきた。
何かと思ったら、あたしのために絵を描いたから持って来てくれたと言うのです。きっと宿題もやらずに、描いてくれたんだと思う。「元気だして、笑顔でね!オヤスミナサイ!!」と言って、最高の笑顔で帰って行きました。
あまりにもびっくりして、嬉しくて、お部屋で放心していると…今度はIsaacがやってきた。きっとDanielから、あたしが凹んでいるのを聞いてやってきたのでしょう。同じように「セニョリータ、目をつむって!」と、手作りのかわいい紙袋をプレゼントしてくれました。
あたし、なんて幸せモノなんでしょう。
リマで知りあった人たちに「ZapallalにあるHogarでボランティア」って言うと「あんな所で?!大変だね、偉いね。」と言われる事が多いけど、むしろ居させてくれてありがとうと思う事の方が多い最近。
こども達に恵むよりも、たくさん恵まれている気がしてしまいます。凹むことはいっぱいあるけど、優しいこども達に囲まれてるから、本当に辛くて辛くてどうしようもなくなるってことが一度もない。幸せなVidaに感謝。
2008/09/24
忘れられない日
■「世界に一つだけの花」、再び。
昨日は「Dia de la primavera」ということで、学校ではフィエスタがありました。こども達の通う学校では何かにつけてフィエスタがあり、歌やダンスや詩を披露するのです。
そしてうちの子たちは、なんと学校で「世界に一つだけの花」を歌ってくれました。土曜日のAniversarioでの演奏では納得できなかったJulioが「マリのことが大好きだから、もう一度、教えてくれたマリのために今度はきちんと歌いたいんだ!」と言ってくれたわけです。むふふ。素敵でしょ。
どーでしょ?なかなかでしょ?またしても、かなり出しゃばって撮影しました。望遠で撮ってるからブレやすいのに、後ろから飛びついてくるチビッ子たちを本気で叱りながらの撮影です。
Aniversarioの時みたいに歌とギターがズレることもなく、無事に終わって良かった。そして、無事に演奏出来て満足そうなこども達の顔が見れてよかった。お世辞抜きに、本当に嬉しかったのです。
■Julioの涙
しかしその後、事件が発生。歌った後に「すっごい良かったよー!」と言いに行ったら「あ?出来なんてどーでも良いよ」と、Julioにサクっと言われてしまいました。そう言われてみれば…Hogarでギターの練習してた時からなぜか反抗的だった。感じ悪かった。
あれ?あたし何か悪いことした???なんで機嫌悪いわけ?その態度は何さ?と、色々と問い詰めてみる。でも、今は話したくないとか、後でゆっくり話すとか、そんな返事の連続。全く意味が解りませんでした…。
そしてHogarに戻り、再度問い詰める。そしたら、「もうマリとは話したくないんだ」「仲良くなる前みたいに接することにする」と言ってくれるではありませんか!全く訳が解らず…終いには「Ya no soy su hermanito(もう弟じゃないもん)」的なことを言われてしまい、あまりにも悲しくて涙が出てきました。
あたしが初めて彼に「hermanito」と言った時、彼は信じられないくらい喜んだのです。だから、我々の間で「hermanito・hermanita」という言葉を使うのは、実はちょっと特別な意味合いがあるのです。それを承知の上で、もう弟じゃないと言ってくるんだから、ショック受けて当たり前でしょ。泣けてくる気持ちも解るでしょ。
そしたら…ものすごい態度が急変して、あのJulioが目にうるうると涙を溜めて、必死に「ごめんなさい、ごめんなさい。悲しませてごめんなさい。」と謝ってきました。
実は彼、あたしがどれだけ彼を想っているかを確かめたかっただけなのです。あたしが嫌がる事をしたり、自分から少し距離を置いたら、あたしが彼を放置するのか、それとも今までの関係を維持するために歩み寄るのかって事を知りたかったんだとか。
さらに、あたしとお別れする時のことを想像したらすごく辛いから、もうこれ以上仲良くしない方が良いんじゃないかって思ったと言うのです。まったく、バカだよねぇ…。
かつて彼に、キミがあたしを突き放しても、あたしはキミを離さないからねと断言した事がありました。口で「嫌い」と言われても、本当はあたしの事が大好きだってこと、もう解っているから。でも彼にとっては、きっと今までにそういう人に出会えなかったから、あたしの言う事がどこまで本当なのか信じられなかったのでしょう。
あまりにもこどもっぽいやり方だったのが気に入らないけれど、あたしが泣くのを見て、あのJulioが涙を見せたという事実は、ものすごい収穫でもありました。収穫というか進歩と言うか、上手い言葉が見つからないけど。
そして本人も「こういうやり方しか出来なくてごめんなさい。もう二度としない。」と言ってくれたので、本当に気に入らないけど、許すことにしました。Hogarで大波乱の予感がして本気で心配したけど、結果的には良い意味で彼の期待を裏切ったわけだから、悔しいけれど、一件落着。
それにしても。あのJulioが、ついに泣いた。
「物心付いた時から泣いたことがない」と言っていた彼が、あたしのために泣いた、忘れられない一日。そして、あたしのためにみんなが歌ってくれた「世界で一つだけの花」も、忘れられない一曲になりました♪
音楽
一昨日、午前中にJulioからギターを習い、10数年ぶりに弾いてみた。
奇跡的にいくつかコードを覚えていたことに
かなりびっくりされたけど、自分はもっとびっくり!!
そして午後には小学生のMarceloとMichaelからサンポーニャを習い、
さらにあたしは彼らにリコーダーを教え、
Julioから習ったギターのコードも2人に教えた。
もう一人のギターの先生であるDanielには
ちょっとずつだけど、楽譜の読み方を教えてます。
みんなで色んなことを教え合い。
これ、なんかめちゃくちゃ楽しい!!
どれも中途半端にしかできないけど、
こども達と楽しみながら、色んな曲を練習していく予定~♪
来年のAniversarioには、ギターかサンポーニャで一緒に演奏だ!
2008/09/22
サンポーニャとギター
ペルーの伝統的な楽器で、なんとも可愛らしい音がします。
セントロの楽器屋さんにドイツ人のミカエラちゃんと一緒にお出かけして、二人でお揃いのものを買いました。カバーもお揃いです♪
こういうお買い物をする時は、だいたい高くて良いもの!を買うことが多かったんだけど、今回はなぜか見た目の可愛さに負けて安い方を買ってしまいました(笑)でも左右についてるボンボンが可愛いと思いませんか?!可愛いでしょ!
さて。なぜサンポーニャかと言うと。
Hogarのこども達、いくつか楽器を知っています。中でもサンポーニャとギターが主流。
「サンポーニャの音って良いよね。あたしも覚えようかな」と言ったら、「教えてあげる!」と小学生のMichaelとMarceloが大喜び。正直なところ、まぁそこまで真剣にマスターする気もなかったんだけど、嬉しそうなこども達の顔を見たら、彼らの生徒になりたくなったのです。
「セニョリータ!いつからやる?」と何度も訊いてくるMarceloがあまりにも可愛くて、疲れてたけどはるばる楽器屋さんに行ってきました。「人に何かを教える」って経験はすごく役立つから、そういう意味でも良いよね。「世界に一つだけの花」と「上を向いて歩こう」を練習しようねってことになっています♪
そしてもう一つ大(?)ニュース。
10年ぶりに、ギターを練習することに決めました。実は高校生の頃にちょっとだけやってたんだよね。でもある男の子に「マリコの手、綺麗なのにもったいないよ」って言われてから、弾くのをやめてしまったのです。このネタ、かなり笑えるでしょ。今のあたしからは想像も出来ないようなエピソードですが…そんな可愛い時代もあったのです(笑)
ま、そんな話は置いといて…
そうです、あたし、爪を短く切りました。自分の身体で好きな部分をあげろと言われたら真っ先に「手」と応える(っていうか他にない。笑)あたしでしたが、ギターをマスターするために、爪を切りました。
こんなこと言っても、きっと「爪くらい何だよ」って思われるだろうけど…あたしにとっては一大決心。数日前からJulioとDanielに「セニョリータ!ギターやろうよ!」と何度も誘われ…爪を切るのが嫌だというそれだけの理由で悩み続けていました。
でも「サンポーニャ買いに行ってくるね」と言った時のギター組の反応が「ギターよりサンポーニャ選ぶんかい!」「俺達よりあいつらを選ぶんかい!」と言うように聞こえてしまい、リマに向かう車の中で、ミカエラちゃんに決心を告白したわけです。そして今朝、爪を切ったことを報告したらギター組の少年達が喜んでくれました。
それに、もうすぐHogarにピアノがやってくる。これまた15年以上前だけどママに教わって弾いていたので、少しでも思いだして、こども達と一緒に少しでも良いから弾きたいなぁと思う。
そんなわけで、爪、切りました。
さよなら、あたしの大好きだった爪…。
あたしにこんな影響を与えたこども達のパワーってある意味凄いよね。
2008/09/21
25 Aniversario
25周年の式典、無事に終わりました。
疲れたけど、総括してみれば、良かった、の一言に尽きます。
あたしの大好きなお出かけ用の赤いセーターを着たこども達はいつもに増して可愛らしかったし、可愛がってくれる大人たちに囲まれて楽しそうだった。
「世界で一つだけの花」は、こども達、緊張のあまりかすごい早く歌ってしまって、せっかく練習してきたギターと合わなくて、なんとも残念な結果に…。ギター組はとっても悔しそうだったので心苦しいけれど、日本人のお客様はもちろん、日系人の方からも「大好きな歌なの!」「日本語とスペイン語で歌ってくれるなんて素敵!」とお褒めの言葉をいただいて嬉しかったです。
ね。すごいギターが無視されて可哀そうな結果になってるでしょ。練習の時はかなり良い塩梅だったから余計に悔しいんだよ~(T-T)暴走するこども達を止めることも出来ませんでした。なんで本番に限って間奏も飛ばしてどんどん突っ走ってしまうのか理解できないんだけれど…自分もこどもの頃にバレエの発表会でかなり面白いことやった経験があるから何も言えないし(笑)何とか次回までの課題にしようと思います。
でも…こうやって動画見てみると、よく日本語でここまで歌えたなぁというのが正直な感想。この子たち、日本語なんて挨拶程度しか知らないんだよ。公の場で披露する歌としての出来は(かなり)悪いけど、難しい日本語の歌をこうやって覚えて歌ったという事だけでも充分に評価してあげたいところです。
夜は日秘会館の大ホールにてパーティー。行くまではどんな規模のパーティーなのか全く理解してなかったんだけど、今までHogar Emmanuelを支えてきて下さった方々がほとんど全員集合という、なんとも豪華な顔ぶれでした。そして、日系人協会の組織力というか底力というか、まだ上手く言葉に出来ないんだけれど、そういうパワーを感じた日でもありました。
あたしとドイツ人のミカエラちゃんは「Hogarを支援している人」ということで、お客様席に座らせていただいてしまったのでこども達とは一時お別れ。シャンパンやワインが飲めてウキウキな反面、離れたお席でこども達がキレイにお行儀よくご飯を食べてるかどうかが心配で心配で仕方ない自分が、本当の親みたいでかなりウケてしまいました(笑)
パーティーの最後には、こども達と一緒に出席者の方々も全員歌ってくれました。歌ったのはエンマヌエル協会の歌で、「Es un milagro de Dios」というフレーズが何度も出てくるのね。あたしはここの国の人たちのようにはDios(神)を信じてはいないけれど、ここのこども達に出会えたこと、こういう時間を一緒に過ごせるということは、本当にMilagro(奇跡)だなぁと、歌いながらしみじみと思ったわけです。
Hogar Emmanuel創設当時からの方々には「来てくれてありがとう」と感謝の言葉を頂いてしまったけれど、あたしがHogarに居させてくれてありがとうと言いたいくらい、この国でこの子たちと一緒に居られることが幸せでたまりません。そんなことを改めて感じた記念日でもありました。
そして、お着物。
マドリーナ達の要望と言えどもやっぱりお着物はやり過ぎかなぁと思ったものの、周りの人たちの反応を見たら、本当に持って来て良かったなと思いました。付け下げの重ね襟をちょっと出し過ぎてしまったのが反省点だけれど…気崩れることもなく、二重太鼓の柄合わせもバッチリ決まり、個人的には大満足。ま、そんなポイントに気づいてくれる人なんてここには居ないけどね(笑) ともあれ、こども達もスタッフも、パードレも協会のお偉いさんたちも、日系人のおばさまたちにも、Policlinicoのお医者さんたちにも、喜んで頂くことができました。
そして早くも県人会からの着付け依頼、コンサートでの着付け依頼を承ってしまったあたし…(笑)協力隊活動とは別に、ペルー日系人社会での日本文化推進委員として個人活動を開始することになりそうです。
長い一日で実はすっごい疲れたけれど、楽しそうなこども達の顔が見れて、本当に良かった。そして超個人的な感想としていちばん嬉しかったのは、パーティーが終わった帰りのバスでJulioが照れながら「今日は疲れたけど良い一日だった。中でもマリが最高だったよ」と言ってくれました。むふふ。
この喜び、解っていただけるでしょうか?別に男の子に褒められたから喜んでいるんじゃありません。ここのこども達は例えば着物姿を見て「セニョリータ、まるで花のようだね!」とか普通に言えるからね。
なぜあたしがめちゃくちゃ喜んでいるかと言うと、julioは少し前には口が裂けてもこんな事が言える子ではなかったのです。そんな彼が、こんな事を言うようになったという変化がものくごく嬉しい日でもありました。
あれ…
またJulio日記になってしまったけれど、今あたしが一番気にかけている(というか、心配している)少年なのでどうかご勘弁を。
とにかく一仕事終えて、ホッとしています。
明日から平穏な日々がやってくるので、また新しく何か考えよう!
10月には「ドイツ&日本祭り」を決行する予定です!!!
2008/09/19
土曜日に向けて③
日本大使もいらっしゃいます。
会長もいらっしゃいます。
200~300人くらいの人が集まるとのこと。
ということで…(?)明日は、数ヶ月ぶりにお着物!!!
老人ホームに置きっぱなしにしていたお着物一式を
ごっそりこっちに運んできました。
最初はこども達が見たいというから着ることにしたんだけど、
日系人協会のおばさま方からのさらなるご要望にお応えして
日中と夜とでお色直しをすることに…(笑)
すでに毎度お馴染みとなりつつあるお気に入りの青い付け下げと、
ポリ素材の紫の小紋を持って来てます。
午前中は小紋、夜は付け下げに着替えて
こども達と一緒に日秘会館へ行ってきまーす。
昨日はめちゃくちゃ疲れてたけど、「ギャラリーなでしこ」で購入した
超お気に入りの半襟を縫い付けて、久々に日本気分を味わいました。
やっぱりお着物は良いね!
明日は楽しむぞー♪
2008/09/18
リーダーシップ
前までは、割とぎゃんぎゃんと「きちんとしなさい」と注意してきたけど、今週から方針を変えてみました。(あたしが頑張ってても、スタッフは練習を見にも来ないという状況に疲れてしまったので。笑)こども達が自主的に練習を始めるまで、約束の19時を過ぎても何も言わずに見てることにしてみたのです。本当に何も言わずに。
この施設に来た頃からちょっと気になっていたのは、ここのこども達、いつもマードレやスタッフたちに指示されたことしかやらないってこと。自分たちで何かを企画したり運営したりという機会が与えられていないので、どんな状況でも人任せな事が多いなと感じることがたくさん。
日本だったら学級委員とか日直とか学園祭とか体育祭とかでリーダーを経験することもあるし(まぁ根本的に生れ持ったものが違うからかも知れないけど)、成長するに連れてどこの国でもリーダーシップはそれなりに身に付くものかなと思っていたんだけど、大きな間違いでした。
ここの学校は、「フィエスタは10時から」と聞いていても11時に始まるし、こども達が校庭に整列するのに先生たちがマイクで捲くし立て続けてようやく20分後くらいに集まってくる。しかも全員は集まらない。そんな状況ですからね…。
そこで今日、こども達を放置する作戦に出てみました。19時を過ぎても5人くらいしか集まってない。「セニョリータ、みんな来ないね?」と聞いてきた少年Danielに、「ふーん。ま、知らない。歌いたくないなら勝手にすれば。Aniversarioはみんなのイベントだからあたしには関係ないし。」と言ってみた。
するとDanielは冷たいあたしにびっくり。「セニョリータ、関係なくないよ!待って、今、みんな呼んでくるから!」と。お陰で5分くらいしてわらわらと集まってきました。実はこれだけですっごい嬉しかったんだけど、あえて何も言わずに練習を傍観。さらに、「みんなボケーっと突っ立って歌ってるけど、当日どーやって並ぶわけ?ま、適当にすりゃいいけど。」とまた言ってみる。すると今度は少年Marco「わかったよセニョリータ!今からみんなを並ばせる!」と。
なんだ…少年達、やれば出来るじゃん!!!
もっと早くからこうすれば良かったよぉ。今までの苦労って…???
早くからリーダーを経験すればするほど、自分より年配の人たちの苦労(ここHogarにおいてはスタッフやマードレ達の苦労)が少しでも解るようになるんじゃないかと思う。そして、リーダーになって感じた苦労を通して、自分のこれまでの行動を振り返ったりすることに繋がるんじゃないかなとも思うわけです。ちょっと大袈裟かも知れないけど、あながち間違いでもないよね。なんとかして、こういう行動力を身に付けて欲しい。
でも…最年長のJulioには、随分前からこんな話をしてるのに、ちょっと内気なところがあるので全然それが出来ない!!!それなのに、今日ポッと話した二人がサクサク動いてくれちゃった。嬉しい反面、やる気になれば誰にでも出来そうなその一歩が踏み出せないJulioのそこが一番悔しくて悲しくて、もんもんとしています!!
あぁー。
お前もうちょと頑張れよー(T-T)
土曜日に向けて②
いつも思うけど、やっぱりコレはあたしの仕事なのね…。言ってしまえば第三者だし、このAniversarioの主役はこども達やHogarの人たちなんだから、スタッフやこども達と一緒に作業したいというのが本音。
ちょっとくらい不器用でも良いから、一緒にお喋りしながら手作業したいのに…スタッフに「こどもの中から誰かお手伝いにもらえない?」と聞いても「必要?一人でお願いできないの?」的な回答。
えーっと…、あたしとドイツ人の子からしてみれば、当然一緒にやるべきだろうと思うような事なので「なんで?」って聞かれても困る(笑) 何でも話せる少年に「今日こんなことがあったよ」と話しても、やっぱり「なんで?」という反応でちょっとショックを受けました。
ここでは、お掃除以外の事はほとんど全て大人たちがやってしまっていたようです。そういう習慣が染みついてしまっているようです。なんとかコツコツ変えて行きたいところだけれど、果たしてどうなることか…。
いつもは一人作業なんだけど、今回は心強いドイツ人のミカエラちゃんが一緒に作業してくれたので不幸中の幸いでした。良かった~♪あと少し、引き続き頑張ります。
2008/09/16
土曜日に向けて…
今週の土曜日は、Hogarの25周年記念式典です。
こども達と一緒に「世界に一つだけの花」を歌います。
あたしからしてみれば、日本語を理解していないこども達が日本の歌を歌うっていうだけでもの凄いことだから「もうじゅーぶん」と言いたくなってしまうんだけど、やっぱりそうもいかないらしく、ここんとこ毎晩練習をしています。
そして少年たちはギターの練習。
なんかしっくりいかない部分もまだまだあるんだけど、なんとか土曜日に間に合わせる予定となっております。ふふふ。この子たちみんな、かわいいでしょ。
本当は今回も親バカっぷりを最大限に発揮して動画やお写真を撮りまくるつもりでいたのですが・・・なんとあたしもこども達と一緒に歌わなくてはいけなくなりました。でも「世界に一つだけの花」以外にも、Asociacionの歌と、Hogarの歌があって、あたしはその二つも覚えないといけないの!こども達に負けるわけにはいかないので…夜な夜な、必死で覚えているあたしです。
「練習」と言って時間を決めても、なかなか時間通りに集まれないこども達。これは必ずしもこども達だけでなく、スタッフたちが時間にルーズだということも大きな要因。こんな環境では、「puntualidad」を求めるのは難しいよなぁと思ってしまうわけです。
かつて「昔、禁煙しようと思ったけど、ママがヘビースモーカーだったから止められなかったよ」と言っていたパパを思い出しました(笑) 身近な人が変わらなければ、なかなか身に付いてしまった習慣は変えられないのですね。
時間に正確なのは、このHogarではマードレとあたしだけ。まだまだまだまだ少数派なので、ちょっとしたことでスタッフに気を遣ってしまう状況が多々あります。早く抜け出したいよぉ~。
あぁ。なんて取り留めのない日記。
最近の疲労感が滲み出てしまってるような…。
あと少し、頑張ります。
2008/09/15
仲間
あたしがここに配属になってから1~2週間程度のボランティアさんは来てくれたけれど、今まで来てくれた子たちは、まぁどちらかと言うと「お客さん」でした。何かしら気を遣ったり、せっかくこの施設を見に来てくれたんだから楽しい思いをして帰って欲しいなと思っていたのね。周りのスタッフたちも、あたしに「じゃ、よろしく」って感じだったわけです。
でも彼女は2ヶ月半もここに一緒に居てくれる。これはすごく心強い仲間が出来たってこと。同じ目線で、色んな事を話すことが出来るし、この施設の抱えている問題、客観的な目で見てどうやって変えていけるかとか、そういう話が出来る相手がすぐ近くにいることが凄くうれしい。
そんな彼女の出身コミュニティが、この施設のために1,000ソーレス(約300ドル)の寄付をしてくれることに。さらに、この資金は直接施設に寄付するのではなく、彼女とあたし、2人で使い道を考えて欲しいとのお話を頂いたのです。
彼女とは、あたしたちのサロンを「子たちが集まるお部屋」にしようという結論に一致。世界のことが解る本、色んな文化についての本、こども達がここに居てはなかなか触れられないような内容のものを揃えていきたいなと思っています。
最近のあたしは、こども達のカウンセラー(エセ)役に徹してて満足しちゃっていたから、ちょっと温かったと思う。きっと少し疲れてたんだと思うけど、休養して、良い刺激をもらって、また、どんどんアイデアを出して行こうって、彼女のお陰で思えるようになりました♪良いタイミングで来てくれたことに感謝!
2008/09/11
初めての"Te quiero"
「言いたいことがあるんだ」とやってきて、でもすごく照れくさそうに、恥ずかしそうに、「でも大事なことだから言わなくちゃ」って躊躇いながらも言ってくれたその表情や仕草がなんとも言葉に出来ない可愛さでした。この子、人に「Te quiero」なんて言ったのは今まで生きてきた中で初めてでしょう。間違いなく。
お友達同士のお電話の最後に「Te quiero mucho!」って挨拶をして切る人が普通に居るようなノリのこの国で、一度も誰にも、そういう感情を抱いたことがなかったんだよね。日本人の我々から見たらちょっと照れくさいような気がしてしまうけれど、ここでは割とそれが「一般的」なのです。
そんな「一般的」な感情を抱いたことがなかった自分のことを「Mi corazon es muy duro(僕の心は固いんだ)」とずっと言っていた彼。確かに18年間もそんな想いを知らなかったってことは、本当に固かったんだなと思う。だけど初めて「Te quiero」って言葉を口にしてからの最近は、だいぶ柔らかくなってきたように感じることもしばしば。良い兆候です。
すごく嬉しい気持ちと同時に、ここまで信頼されてしまうと、自信過剰かも知れないけれど、あたしと会えなくなった時のこの子が少し心配でもあります。
今まで毎晩あたしのところにやって来ていたけれど、そろそろ突き放してみようかなとか、毎日していたお喋りを少し減らしてみようかなとか、ぼちぼち検討中。
18年生きてきて初めて人を愛するっていう感覚を知ったのであれば、もうちょっと甘やかしてあげたい気もするんだけれど…彼はあと1年ちょっとでこの施設を出ないといけなくなる。ちょいと残酷かも知れないけれど、彼だけ特別扱いをするわけにもいけないからね…。
そんな懸念はあるものの、彼の人生で初めての「愛してる」。
こんな大事な一言を貰ってしまいました。
隊員冥利に尽きます。
コミュニケーション
7月末に17歳になったばかりのPepeは、Hogarの中でちょっと問題児扱いをされている子です。大人たち(とりわけマードレ)に何か注意されるとすぐにカッとなってしまうので、「反抗的」という共通認識が出来上がってしまっていたのです。
でもね、実はものすごく心の優しい子だってこと、あたしは知ってます。もうすぐ3歳になるEliasは、ご機嫌斜めで他の人の言うことは全然聞かなくても、彼がご飯を食べさせようとするときちんと全部食べる。あたしが病気になった時はすごく心配してくれたし、あたしがマードレとちょっと衝突して凹んだ時も励ましてくれたし、人に指示されたことはあんまりやらないくせに、ちょっとしたお手伝いは誰も見てない時にささっと進んでやってしまう、不器用ながらもとっても良い子なのです。
ある時からそんな彼の良いところをたくさん知ったあたしは、みんなに彼の良いところを解ってもらいたいし、彼にもそういう部分をどうやって見せれば良いのかを解ってほしくて、7月はよくお喋りをしていました。つたないスペイン語で、何度も「Me entiendes?(解ってる?)」と繰り返しながら(笑)。あの頃はだいぶ距離感が縮まったような気がして、すごく嬉しかった。
でも8月後半から最近まで、なんだかんだタイミングが合わなくて時間なかったのね。お陰でちょっと注意したい事なんかも上手く彼に届かなくて、Aniversarioに向けての歌の練習も超ヤル気なさそうだったり、相変わらず人に対する期待値の高いあたしは何かと空振りをして、7月に感じていた手応えのようなものも無くなっていき、また一人悲しい思いをしていたわけです。
そんな感じで迎えた日曜日、数週間ぶりに少年達の髪の毛を切りました。7人の少年達の中で一番髪型にこだわりのある彼は、もちろん所要時間が一番長い。つまり、たくさんお喋りが出来たのね。
ここ数週間あんまりお喋りが出来なかったので、あたしの話を素直に聞いてくれるかなって不安もあったんだけど、「解ってるよー!本当はちゃんと会話したいと思っても、マードレに言われるとついカッとなっちゃうんだよ!」と照れながら言う彼。「もうあの人は年寄りで変われないんだから、まだ若いキミが変わりなさい!30過ぎたりしたらほぼ間違いなく男はそう簡単には変われないんだから、今のうちが勝負!!!」と、実体験を題材に無理やり納得させるあたし。かなりいい加減な説得だけど、とりあえず久し振りにも関わらず終始笑顔で会話できたことが何よりも嬉しかった。
そして翌々日、誰が言っても歌おうとしなかった練習タイムに、頑張って日本語で歌っている彼がいるではありませんか!その瞬間、どれだけ嬉しかったか解っていただけますでしょうか。まぁ解ってもらえなくても全然良いんだけど、これ、ちょっと調子に乗っても良いよね。あたしがPepeを可愛がっているように、彼もあたしのこと慕ってくれてるんだよね~。ふふふ。
そんな自惚れとは別に、やっぱりこれって「コミュニケーション」のお陰だと思うのです。マードレやスタッフたちは、注意はするけど、じっくり話したり考えさせたり、良いところを延ばそうとか「キミのことをもの凄く気にかけてるよ」っていうことを伝える事が無いだけなんだ。
ただ「やりなさい」「あれはダメ」「これはダメ」。これだけじゃ、そりゃやらないよねぇ…。怒鳴るでもなく、叱るでもなく、本当にキミのためを思って提案しているんだよっていう会話が出来るという環境が必要だなってことを痛感したわけです。
数日前の日記に書いた通り、かなりの信頼関係が築けたと思っていたJulioに軽く裏切られて傷ついたけど、それでもあたしは彼を信じているし前と同じようにこれからどれだけ変わるか期待してるし、とにかく可愛くてしょうがない。そして、変わらずにそういうスタンスで居るあたしのところに、やっぱりJulioは毎日飽きもせずにやってくるのです。
きっとPepeはこれからもあたしが悲しくなるようなこといっぱいやらかしてくれると思う。いや、間違いなく、そのうちあたしが言うことにも反抗的な態度をとる日がやってくるに違いない。「飼い犬に手を噛まれる」と言うけど、まさにそういう状況になってまた一人で悔し泣きするんだろうと思う。
それでも、あたしは彼を信じて期待し続けると決めました。他の大人たちみたいに「El es muy malcriado!」だなんてこと、口が裂けても言いたくない。絶対に、何が起きても彼を放棄しない。毎日ちょっとずつでも良いからコミュニケーションを怠らないで、「自分のことを見てる人が居る」ってことを、しつこいくらいに感じてもらいたいのです。きっと今まで、そういう人がここには居なかったんだと思うから。
親にはなれないけれど、これまで自分が出会った沢山の年上の友人たちがあたしに良い影響を与えてくれたように、あたしも少し歳の離れた友人として、同じ家に住む家族として、しつこいお姉さんとして、何かしら前向きな影響を与えられるような存在になりたいものです。
2008/09/08
もうすぐ3歳
2008/09/06
弟たちのConfirmacion
あたしのかわいい弟たちのために。
昨日の夜は結局かなり残念な結果に終わり…、かなりご機嫌ナナメな状態で一人深酒をして眠りについたわけですが、とにかく彼らにとって特別な日を、愛情いっぱいの気持ちと笑顔で迎えられないと思うだけで、悔しくて悔しくてなかなか眠れなかったのです。
ところが翌朝。自分のアホさを痛感しました。なぜなら、Confirmacionのためにパドリーノから贈られた新しいお洋服に身を包んだ彼らを見たら、本当に「親バカ」ってこういうことを言うんだろうけど、かわいくてかわいくてめっちゃ笑顔でハグしてしまいました。あぁ、なんてバカなあたし…(笑)
キリスト教徒ではないあたしにしてみたら、こんなに近しい存在のあたしを悲しませておきながら、どうやって神様にConfirmarするんじゃいっ!とツッコミたい気持ちは満載だったんだけど…彼らにとっては本当に特別な日なわけだし、式が行われる場所もすごく歴史のあるNazarenaという教会だったのです。そんなこんなで、悔しいことに彼らの装いと笑顔にヤラれ、あたしもめちゃくちゃ笑顔で彼らを送り出してしまいました。
ゆっくりシャワーを浴びてお化粧して、あたしは後から出発。
「12時から」と言われたけれど、なんせココはペルーですから、いくら教会での堅信式だろうと時間通りに始まらないのでは…なんて疑いながらも5分前に到着。すると、あたしの少年たちは最前列にお行儀良く並んで座っていました。(しかもミサは12時ジャストにスタート!ペルー人、やれば出来るじゃないの!!)
あたしを見つけた少年達がすごい笑顔で迎えてくれたこと、「マリはマドリーナだから後ろじゃなくてここにいて」と言ってくれたこと、他の家族に負けずに出しゃばってみんなのお写真を撮れたこと、Confirmacionを終えた誇らしげな少年達とハグできたこと。どれもめちゃくちゃ嬉しかった。
帰りの車の中で「一昨日と昨日のこと、まだ怒ってる?」と聞いてくるJulio。「そんなの当り前!でも、昨日は昨日、今日は今日、ConfirmacionはConfirmacionと割り切ったし、明日は明日だからねッ」と言っておきました。「キミたちがあまりにも可愛くて怒りも吹き飛んだ」なんて本当のこととは、口が裂けても言えませんから…!
この2日間はものすごい腹立たしかったのに、嬉しそうな誇らしげな弟たちを見ているだけで、なんだかすごい満たされた気持ちになってしまいました。ちょっと悔しい気持ちはまだ拭えないけれど、「親心」ってこういうものなのでしょうかね…。
なんとも複雑ですが、とりあえず平和な土曜日でした♪
2008/09/05
初の悔し泣き
「もうコイツは大丈夫だ!」と信じていた子があたしの気持ちや考えを理解しているはずなのに、何度も何度も頼んでいるのに、わざとなのか幼い気持ちが戻ってきてしまったのか解らないけれどあたしの希望に180°反することをやらかしてくれました。
傍から見れば大したことじゃないのかも知れないけれど、あたしが毎日のように言っている「時間を守る」ということ、そして「もう大人なんだからやるべき事はやる」ということを完全に無視されたというのが、猛烈に悔しかったのです。さらに、日本語でだったらなんとかくどくどと説得が出来たのかも知れないけれど、頭に血が上った状態な上にスペイン語で言いたいことが満足に言えないという悔しさも手伝って…。泣けてきました。
いつからか、自分が少しでも信頼している人が相手だと、ほんのちょっとした嘘や軽い裏切りだったとしてもかなり、異常なまでにどん底まで傷ついてしまうあたしです。さらに、一番信頼のおける少年に最後の希望を託したのに彼が見事にあたしの期待を裏切ってくれたので…あまりにも悲しくて悔しくて情けなくて、涙が出てきました。一人で居ると冷静なのに、仲間たちと一緒だったからついつい悪戯心が働いてしまったんだと思うんだけど。
夜中、「どうかしてた。ごめんなさい。」と謝りに来た彼に、今はキミとは喋りたくない、何も聞きたくない、顔も見たくないとかなり幼稚なことを言ってしまうあたし。バッサリと追い返してしまいました。なぜなら・・・喋ったらその子の目の前で泣いてしまいそうだったから。
最終的には真夜中に再チャレンジに来た彼を3回目でようやくお部屋に入ることを許し、結局ちゃんとお話しをしたけれど、あたしが彼と笑顔で喋るようになるかどうかは全て、今夜彼らがどんな風に振舞うかにかかっています。
きちんと一人で謝りに来てくれて、断っても断っても粘り強く来てくれた時点で本当は充分。でも、「こども」と言ってももう18歳なんだし、いつか言っていた「ここには色んな人が居るけど、Hogarのすべての人たちと良い人間関係を築けるように頑張るよ」というあの言葉が本気なら、今まで通りの信頼関係を取り戻そうとする必死の姿勢を見せてもらいたいものです。
しかも明日は、少年達のConfirmacion(堅信式)。少年達からお願いされて、リマの教会まで、マドリーナにはなれないけれど、家族として姉として保護者として一緒に行く予定なので、昨日はいそいそとカメラ用電池の充電をしてメモリ削除して何を着ていくかまで考えていた矢先の出来事。だから余計に、めちゃくちゃ空しかった(T-T)
彼らにとって「特別な日」の堅信式を笑顔で見守れるように、あたしもちょっと大人になるから、キミたちも今夜くらいきちんと責任持ってやるべき事をやってくれ!頼むよ!!!
そして…こういう状況になるといつも思うのが、世の中の親御さんたちは本当に偉大だなぁということ。そして、何歳になってもかなりのお転婆だったあたしを根気強く育ててくれた両親は、想像を絶するような大きな器を持っていたんだなということ。
あたしが一緒に居るのは、言ってしまえば所詮は他人の子。それでも、たった4ヶ月間一緒に過ごしただけで愛しくて愛しくてたまりません。そんな子に期待を裏切られただけでこんなに悲しいってことは…何度も何度も親の期待を裏切り続けてきたあたしって本当に残酷なことをたくさんしていたんだなと、今更ながら(本当に今更だよ!と叱られそうですが。笑)痛感するのです。今なら、あの時のママの涙の意味がよく解ります。
良いお勉強、させてもらってます。
2008/09/04
スペイン語
普段の会話はまぁ良いとして、こども達とちょっと真面目なお話をするとか、例えばPCの仕組みやら病気のことについて話すとか、新しいボキャブラリーを要するという状況で「頑張って伝えなきゃ!」という意思が働かなくなってきたのです。
月曜日からずっと、夜中にこどもがあたしのお部屋に来てくれても、ちょっと複雑な内容になると「詳しくはまた明日話すけどさ…」って事になってしまうのですね。
8月は日記にも書いてたようにものすっごい勢いで喋って喋って辞書も引きまくってノートにも書きまくって頑張ったから、ちょっと疲れてしまったのでしょうかネ。
でも…11月にDELE(スペイン語検定)を受けるって決めたので、しっかりお勉強します。11月に初級、来年の5月には中級、そして最後の11月には…という魂胆です。目標を立てて、しかもそれを公言しないと実行できないあたし。日本に帰ったら絶対に忘れちゃうからね…(T-T)
こども達に「学びなさい」と言い続けるためにはまず、自分が頑張らないと。
2008/09/03
満点!
Secundariaの1&2年と3&4年との二つ。
英語クラスを始めて早数ヶ月…
ちょっと時間が空くとすぐに忘れてしまう子が多いので
かなり心配していたんだけど、
最近なかなか感動的なことがありました。
それは…
1&2年の子たちが学校で試験があって
殆どの子が9割以上の点数だったということ!
そしてみんな「教えてもらったから出来たよ!」と言って
嬉しそうに帰って来てくれたこと!
解答用紙をわざわざお部屋まで取りに戻って
あたしに見せるために食堂に持って来てくれたこと!
今までは20点満点で6点とか8点とか取ってたという子も
初めて英語で16点を取ったと喜んでいたこと!
ずーーーっとお勉強したがらなかった子が
なんと20点満点を取って帰ってきたこと!!!
そんなこども達の笑顔がすごく嬉しかったのです。
あぁ~教えてきて良かった…(T-T)
ま、内容はかなり低レベルなんだけどね。
というか、学校の授業がかなり酷いんだよね。
こども達も、ちょっと頑張れば良い結果に繋がるってこと
少しずつでも良いから理解してくれたら良いなと思う。
(自分の高校時代は棚に上げて…笑。)
スペイン語で英語を教えるのにちょっと
疲れてきたところだったので…これでまた頑張れます。
次回は全員、満点取れよッ!