少し前、ある少年に「Hermanita, te quiero mucho.(お姉ちゃん愛してるよ)」と言われた。っていうか、いつもの如く最年長のJulioだけど。
「言いたいことがあるんだ」とやってきて、でもすごく照れくさそうに、恥ずかしそうに、「でも大事なことだから言わなくちゃ」って躊躇いながらも言ってくれたその表情や仕草がなんとも言葉に出来ない可愛さでした。この子、人に「Te quiero」なんて言ったのは今まで生きてきた中で初めてでしょう。間違いなく。
お友達同士のお電話の最後に「Te quiero mucho!」って挨拶をして切る人が普通に居るようなノリのこの国で、一度も誰にも、そういう感情を抱いたことがなかったんだよね。日本人の我々から見たらちょっと照れくさいような気がしてしまうけれど、ここでは割とそれが「一般的」なのです。
そんな「一般的」な感情を抱いたことがなかった自分のことを「Mi corazon es muy duro(僕の心は固いんだ)」とずっと言っていた彼。確かに18年間もそんな想いを知らなかったってことは、本当に固かったんだなと思う。だけど初めて「Te quiero」って言葉を口にしてからの最近は、だいぶ柔らかくなってきたように感じることもしばしば。良い兆候です。
すごく嬉しい気持ちと同時に、ここまで信頼されてしまうと、自信過剰かも知れないけれど、あたしと会えなくなった時のこの子が少し心配でもあります。
今まで毎晩あたしのところにやって来ていたけれど、そろそろ突き放してみようかなとか、毎日していたお喋りを少し減らしてみようかなとか、ぼちぼち検討中。
18年生きてきて初めて人を愛するっていう感覚を知ったのであれば、もうちょっと甘やかしてあげたい気もするんだけれど…彼はあと1年ちょっとでこの施設を出ないといけなくなる。ちょいと残酷かも知れないけれど、彼だけ特別扱いをするわけにもいけないからね…。
そんな懸念はあるものの、彼の人生で初めての「愛してる」。
こんな大事な一言を貰ってしまいました。
隊員冥利に尽きます。
3 件のコメント:
ええ話やわぁ~~!!
愛情は注ぎすぎてはよくない、ってのはないとおもうんだけどな~。二年間限定でも可愛がってあげていいんでないか??
そこらへんは子育てをしたことがないので、ままに聞いたほうがよいよ。
まりこみたいな良い子をそだてあげたママに。
今は突き放さないでもう少し仲良くしてあげてぇ~!
もし、ぐれたらどうするの?(^_^;
タバコとか吸ったら…
あ、それはマリしゃんでした!(おいっ笑)
ってか、
これからはおやじキラー改め
美少年キラーの称号を与え…(汗)
いえ、なんでもないでふ♪o(^_^)o
>まいまい☆
また痺れるコメントをくれちゃうまいまいってば…なんて素敵なんでしょう。いつも本当にありがとう。
でもね…やっぱりこの「特別扱い」をなんとかしないといけないなと痛感するこの頃。軽く悩み始めています。
>名無しさん
そうなんだよねー。可愛がってあげたいんだよねー。でも、冗談抜きでうっかり惚れられてしまってもという大問題があるから慎重に事を運ぶことにします(笑)
おやじキラーって、久し振りに聞いた(笑)
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