2010/04/13

戻ってこない・・・。

4日から、Eliasがお父さんと出かけて、まだHogarに戻ってないらしい。
もう、かれこれ10日間です。


一般的には、実の親と一緒に生活するのが
こどもにとっては一番幸せだなんて言われているけれど
実際には、そうでもない現実だってあるんです。

Hogarで生活しているこども達を迎えに来る親は
これまでの2年間でもたくさんいたけれど、
全てのこども達が喜んで出て行くわけではない。
すごく悲しいことだけれど、それが事実です。

家庭内暴力、経済的な理由から学校に行かせてもらえない、
一日に3回のご飯を食べることができない…。
それを解っているからか、親が迎えに来たにも関わらず
「お家に帰りたくない!」と言う子もいるほど。

Hogarでの生活に口では不満を言いながらも
本当はすごく恵まれた環境だってことは、
小さい子でもなんとなく解ってるのです…。



Eliasの両親にはまた赤ちゃんが生まれて、
お父さんがその子をEliasにどうしても会わせたいと言って
半日の約束でお出かけさせたわけです。
それが、先々週の日曜日。

ずっと気になってて、昨日の夜もHogarにお電話して
マードレとも話したけれど、あれからずっと音沙汰はないらしい。
もう、Eliasは戻ってこないような気がします。

お父さんが第四日曜日に訪ねてくると
いつだってEliasは嬉しそうにしてたけど、
「Pachacutec(生まれた場所)に戻りたい?」って話になると
必ず「Hogarが良い!ここに住みたい!」と言っていた。


もちろん、あたしだってEliasには家族と暮らしてもらいたい。
でも、彼のお父さんがどんな人か知ってるから、
やっぱりHogarでみんなに愛されて暮らして義務教育を終えたほうが
彼のためだなとも思う。ご飯も、病院も、服もお水も全て揃う。


でもやっぱり、もう帰ってこないのかな。
この先のあの子の人生を思うだけで、涙が出てきそうです。
半日だけという約束を無視して、今まで無償で面倒をみてきたHogarの人たちの
心配をよそに、10日間もなにも連絡しないお父さん。
これからは、そういう誠実さに欠けるお父さんと暮らすのか…。


あたしのプレゼントしたぬいぐるみのオバキータさんも、
二人で撮ったお写真も、一緒に遊んだおもちゃも、全部Hogarにあるのにね。



ほんとうに、悲しくて、泣けてくる…。




Ojala que estes bien con tu familia.
Te amo Elías...!!! Nunca me olvides!!!!!!!!

8 件のコメント:

ken さんのコメント...

うまく言葉が見つかりません。
が、つらいな・・・

喜んで家族の元に帰っていく子供たちでも、教育や医療、リハビリなどが充実している施設に留まっているほうが、将来的には彼らのためになるのではないだろうか???と自分にも感じることが多々ありました。

難しいですね・・・

Mari さんのコメント...

Kenさん…。

本当の親のすることだから口出しはできませんけど、2年間ずっと一緒に暮らしてきたあの子が…と思うと、いてもたっても居られません。

幸い、ペルーの友達がEliasの実家を訪ねてみると言ってくれているので、せめて元気な様子だけでも知らせて欲しいと願ってるところです。

あぁーーーー。
難しいですね…。

ペ様 さんのコメント...

Mariさんの交代要員がまだいないのですね!(>_<)

う~ん!

Unknown さんのコメント...

Elias心配だね。。。

Mari さんのコメント...

交代要員は現在派遣前訓練中だそうです♪
こども達もとっても楽しみにしているのですよ~!!!

Mari さんのコメント...

kazuoくーん!

ありがとう。
無事に戻ってきたみたい。

お父さんは、10日間って約束だったんじゃ…とぬかしていたそうですが(怒)、とにかく元気に戻ってきてHogarのみんなと幸せそうに遊んでたという情報が入ってきたので一安心。Kazuoくんも、時間があったらペドロに連絡してたまに遊びに行ってきてね~♪

再来週、後任隊員に会いに行ってきます!

Unknown さんのコメント...

そっか。一安心だね。
ま、この国は貧しい人の為の政策がぜんぜん施されないから、なかなか未来がない。だからHogarの子供も高校を卒業できるだけでもましなんだろうけど、やっぱり根本的な貧困に対する解決にはほど遠いよな。子供にどんな夢を見せてあげれるのか、悩むね。

後任隊員によろしくお伝えください。

Mari さんのコメント...

>kazuoくん
ほんと、根絶は無理だろうね…ああいう地区がリマから消える日がくるとは到底思えないし。悲しいけど、自分の目で見てしまった現実は、想像以上に厳しかった…。


土曜日、kazuoくんのメアド教えておくね!あ、その前にO氏に連絡するようにとも伝えておきます☆