歌の練習をするだけでも、時間が守れなかったり、壁や机によっかかったり、お喋りしたり、座り込んだり、歌わなかったり…本当に色んな障害がたくさんあります。まぁこども40人も居れば当たり前なのかも知れないけれど。
前までは、割とぎゃんぎゃんと「きちんとしなさい」と注意してきたけど、今週から方針を変えてみました。(あたしが頑張ってても、スタッフは練習を見にも来ないという状況に疲れてしまったので。笑)こども達が自主的に練習を始めるまで、約束の19時を過ぎても何も言わずに見てることにしてみたのです。本当に何も言わずに。
この施設に来た頃からちょっと気になっていたのは、ここのこども達、いつもマードレやスタッフたちに指示されたことしかやらないってこと。自分たちで何かを企画したり運営したりという機会が与えられていないので、どんな状況でも人任せな事が多いなと感じることがたくさん。
日本だったら学級委員とか日直とか学園祭とか体育祭とかでリーダーを経験することもあるし(まぁ根本的に生れ持ったものが違うからかも知れないけど)、成長するに連れてどこの国でもリーダーシップはそれなりに身に付くものかなと思っていたんだけど、大きな間違いでした。
ここの学校は、「フィエスタは10時から」と聞いていても11時に始まるし、こども達が校庭に整列するのに先生たちがマイクで捲くし立て続けてようやく20分後くらいに集まってくる。しかも全員は集まらない。そんな状況ですからね…。
そこで今日、こども達を放置する作戦に出てみました。19時を過ぎても5人くらいしか集まってない。「セニョリータ、みんな来ないね?」と聞いてきた少年Danielに、「ふーん。ま、知らない。歌いたくないなら勝手にすれば。Aniversarioはみんなのイベントだからあたしには関係ないし。」と言ってみた。
するとDanielは冷たいあたしにびっくり。「セニョリータ、関係なくないよ!待って、今、みんな呼んでくるから!」と。お陰で5分くらいしてわらわらと集まってきました。実はこれだけですっごい嬉しかったんだけど、あえて何も言わずに練習を傍観。さらに、「みんなボケーっと突っ立って歌ってるけど、当日どーやって並ぶわけ?ま、適当にすりゃいいけど。」とまた言ってみる。すると今度は少年Marco「わかったよセニョリータ!今からみんなを並ばせる!」と。
なんだ…少年達、やれば出来るじゃん!!!
もっと早くからこうすれば良かったよぉ。今までの苦労って…???
早くからリーダーを経験すればするほど、自分より年配の人たちの苦労(ここHogarにおいてはスタッフやマードレ達の苦労)が少しでも解るようになるんじゃないかと思う。そして、リーダーになって感じた苦労を通して、自分のこれまでの行動を振り返ったりすることに繋がるんじゃないかなとも思うわけです。ちょっと大袈裟かも知れないけど、あながち間違いでもないよね。なんとかして、こういう行動力を身に付けて欲しい。
でも…最年長のJulioには、随分前からこんな話をしてるのに、ちょっと内気なところがあるので全然それが出来ない!!!それなのに、今日ポッと話した二人がサクサク動いてくれちゃった。嬉しい反面、やる気になれば誰にでも出来そうなその一歩が踏み出せないJulioのそこが一番悔しくて悲しくて、もんもんとしています!!
あぁー。
お前もうちょと頑張れよー(T-T)
2 件のコメント:
人にはそれぞれ個性があるんだよね~・・・
みんながみんな同じじゃないんだよ。
ほら、学生の頃クラスの端っこに、存在感のあまりない内気でおとなし気な子もいたじゃないか。
無理に性格を変えるのは後々不幸につながるってこともあるらしいから、jilio君の個性も尊重しつつ・・で良いんじゃないかなあ。
ちょっとした発言や行動も彼にとってはすごく大変だってこともあるだろうしね・・・
とにかく、ちょこっとした変化にもうんと褒めてあげて欲しいな。
子供達は確実に成長してると思うよ。
大きなイベントらしいから大いに楽しんでね~!!
やっぱり…そう思う?そうだよね。
あたしもね、いつもJulioに「いつも言ってるのに何で出来ないの?やるって言ったのにどーしてやらないの?!」って言ってしまうんだけど、言った後になって、多くを要求・期待しすぎてるのかなぁと思ってしまうんだよね。
この2ヶ月間でものすごい変わったから、もうちょっと長い目で見られるように自重しようと思います!
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