2009/08/12

拗ねたい…

今日、いや、正確には昨日から、久々にイラっとしました。

自分の生まれ育った国ではないんだから、価値観や習慣の違いなんてあって当たり前。そんな事、今更言うまでもないんだけれど。それに、こども相手の生活・活動なんだから、この一年間で「忍耐」と「自制」に関してはだいぶ成長したかしらと思っていたのですが…やっぱり許せない事もあるわけです。


こども達は冬休みが終わり、月曜日からやっと学校がスタート。3週間くらいのお休みだったんだけれど、宿題をちゃきちゃきと前半に終わらせたこども達と、学校が始まったのにまだひーひー言ってるこども達がいます。

これは、各部屋のスタッフの性格というか方針が如実に表れるポイント。小学生の少年チームのスタッフは、看護学校に通っていながらも、Hogarの中では一番良く働く人。彼女の部屋のこども達は、ほとんど全員、全ての宿題を終えて月曜日を迎えました。もちろん、あたしは基本的に彼女の担当のこども達の宿題を手伝う機会が多かったというのもあるけれど、それを差し引いても良くやったなぁと思う。


ところが…とある小学生の女の子、算数の宿題を手伝って欲しいと、土曜日になって言ってきました。ノートを見てみると、なんと、2週間前に少年達に教えたのと同じ。そうか…ずっとやってなかったのね。ま、あたしも夏休みの宿題は最後の最後までやらなかったから、何も言えませんけど。

でもね。「良いよ、頑張って終わらせよう。でも、今日の午後と日曜日、あたしは外出する予定だからあんまり時間ないよ。」と言ったら、「que mala!(酷い)」って言われました。

えーーーっと…何が酷いのかね?週末ですけどね…。
例え冗談であっても、彼女にそんな言葉を浴びせられる覚えはない。でもまぁ小学生相手に腹を立てても仕方が無いので「大人になるんだ自分!」と何度も言い聞かせ、教えましたよ、コツコツと。昨日も夜までみっちりと。そして、8時半くらいに「今日は9時まで。あと30分だけね。」って言ったら「que feo!(最悪)」って言われました。…いったい、あたしの何が悪いのさ?!


さらに、その場に居合わせた中学生の女の子。英語の宿題を手伝って欲しいと言ってきました。基本的には英語のお助けはいつだって大歓迎なんだけれど、あたしが小学生の算数の宿題を必死で理解してもらおうと頑張っているのを解った上で「今すぐ」と言ってくる。

「申し訳ないけど、ちょっと今は時間ないから待っててね。明日の朝でも良い?」と(なぜかかなり下手に出てみる)訊いたら、「なんで彼女の算数は教えるのにあたしの英語は見てくれないの~」って言われました。はは。そりゃ、算数見てるから英語見れないんだってば…。それくらい解るでしょうに(笑)

とは言え、一度でも拗ねると女の子達は後々かなり面倒になってくるので、「じゃあノート持ってきて」と言うと、本当は書き込みしてはいけない事になっている学校のテキストに書き込もうとする。しかも辞書も持たずに、テキストと鉛筆のみ。明らかに、あたしにすべて翻訳してもらってそれを書き込んで終わらせようって魂胆。

あたしにとって「こども達の宿題を手伝う」と言うのは、ただ単純に答えを教えてあげるんじゃなくて、考え方とかノートの書き方とか、辞書をひく習慣を身に付けるとか、そういう事が大切なんであって…「答えを知りたいだけだったら、クラスメイトに見せてもらえば」と言ってしまいました。だって、あたし凄い疲れてたんだもん!

そしたら案の定、拗ねられてしまい…なぜかあたしが謝って、明日の朝(つまり今日)という約束をして、彼女達の部屋を後にしたわけです。今日はあたしすごい頑張ったなぁって思ってたのに、後味悪かったなぁ…。

そして今朝。英語の宿題を手伝うために、急いでお洗濯してお掃除して、おっし!と思ったら…女の子達、マードレと一緒に全員外出してました。あたしが屋上でお洗濯してる間に…声もかけずに…。あれだけ文句言って拗ねたんだから、せめて「お買い物に付き合う事になっちゃった」くらい言ってくれても良いよねぇ…。って言うか、本気で宿題終わらせたいなら、「宿題あるからあたしは行きません」くらい言え!と思ってしまう、鬼な自分がいます。


あたしがHogarに居る、あたしが手伝う、あたしが教える、あたしがみんなの為に何かする…それが「当たり前」になりすぎてしまったような気がします。こども達のこれまでの境遇を考えると、本当に自分に出来る事は全てやってあげたい、やらせてもらいたいって思うけれど、今後の人生を考えると…やっぱりもうちょっと厳しくすべきなのかも。ホント、難しいです。

拗ねたいのはこっちだよ。もうっ。

2 件のコメント:

ゆーこ さんのコメント...

Mariさん こんにちわ!ゆーこです。
Mariさんの活動本当にりっぱですね!尊敬です!!
それにしても、これだけしてあげているのに「Mala」とか言われると拗ねたくもなりますよね~私も言われるとムッとするのが「No seas mala」というやつです。「ねえ、Yuko~してくれる~? No seas mala!」みたいな感じで、それが人にむかって物を頼む言い方か?と思ってしまいます。
Mariさんは十分大人ですよ。私も、来た当初は日本式でしたが最近は喜怒哀楽なんでもはっきり出すのが習慣になってしまいました。まあ、子どもや、ベンボス店員や相手にもよりますよね。怒るのもエネルギーがいりますもんね。
それではお仕事がんばってください!お会いできるの楽しみにしています。

Mari さんのコメント...

ゆーこさん!ありがとうございます!!立派なことは何一つとして出来ていないので…恐縮です。

no seas mala?!なんですかその表現!ありえない…けど、なんともペルー人らしいお願いの仕方ですね。なんか、憎めない(笑)

せめてウチのこども達だけにはしっかり…と思いつつ、エネルギーが足りてない今日この頃です。

お互い頑張りましょう♪
こちらこそ、楽しみにしています☆