2007/12/30

最終出勤日

29日が、ボランティア休業前の最終出勤日でした。

いつもよりちょっと早めに起きて、ちゃんとお化粧して(これポイント。)、お気に入りのスーツを着て、社章をつけて出勤。なぜって、本社の全体朝礼で、挨拶をしないといけなかったから。

ここでビシっと決めなきゃ、上司に申し訳が立たないと思ってわりと気合いを入れて臨みました。ここ数日間、何話そうかなあ・・・って考えてたことを、ゆっくり、じっくり話させてもらいました。

レーシックを受けたこともあって、みんなの顔が、見える、見える(笑)お話ししながら、みんなが真剣に聞いてくれてるのが解って「じぃーん」としました。

途中で、あたしの愛する同期が目を赤くして、その子のほっぺたに涙の流れる跡が見えて、それに気づいたら自分も泣きそうになって、泣くのをこらえて最後まで話すのがやっとでした。ヤバかった。

終わった後、色んな人にオレも泣きそうになった!とか感動した!とか、全然しゃべったことない内部監査室の室長があたしの話を聞いてうっかりポロポロ泣いちゃったとか聞いて、かなりウケたのと同時に、頑張って言いたいことを全て伝える事が出来て本当によかったと思いました。


一時的だけれど、今年いっぱいで会社を去ることになって、あらためて今までどんなに自分がみんなに大事にしてもらってきたかを知りました。

同期のみんなや、部署のみんな、一緒にお昼を食べていた仲間たち、入社依頼お世話になった協力会社さんたち。

お守りや、お写真とメッセージを貼って作ってくれたプレゼントや、あたしの今までのお仕事の功績と、みんなの写真、入社当時のあたしの写真を切り貼りではなく、なんと印刷して一冊の冊子になっているものまで!これには本当にびっくりしました。WEBプロジェクト、やりすぎだよ(笑)!!! それからシャンパンとかワインとか、バースデービンテージまで頂いたり。どんだけ呑んべぇと思われているのか・・・(笑)


そして、29日の夜に部署の皆から手渡されたDVD。家に帰ってから観ろと言われたので、深夜にお部屋でワクワクして観ました。

すると・・・

号泣モノ。

なんと、大好きな先輩たちからの、ビデオレター集でした。しかもかなり面白い。感動するけど、それ以上にかなり笑える。 あの人たち、こんなのいつの間に作ったの?! と思いながら、そのまましばし観続ける。

そしたら何と、同期の仲間たちまで登場!!!
なんで???いつの間に?なんでこんなにいっぱい人が出てくるの?!
そして、朝礼で泣いてくれていた同期の子が登場した瞬間、号泣。 完全にヤラレました。
愛されてるとは思ってたけど、まさかここまでとは知りませんでした。


みんなにここまでやってもらえるほど、あたし、ちゃんとした良い社員じゃないのに。何でもっとみんなのためにきちんとお仕事しなかったんだろう・・・って今さらだけど、ちょっと反省。

ま、後悔しても仕方ないからね。2010年に、恩返しが出来るような人になろう。

本当に、4年と9か月間の会社生活に関わってくれた全ての人に感謝。
どうもありがとう!!!

2007/12/17

神父さまに会いました

少し前の日記に書いた通り、日曜日は来日中のエンマヌエルの神父さまに会いに、前橋まで行って来ました。

土曜日は終電で自宅に帰り、日曜は湘南新宿ラインに揺られて埼玉県の桶川という駅に向かう。そこでカメラマンのSさんに初めて会いました。お互いにメールだけのやり取りだったのでどんな方なのか殆ど解らず、ちょっとだけドキドキだったけれど、会ってみると心配なんてぜんぜん必要なかったです(笑)
とっても優しい方で、前橋に向かう車の中では、ペルーのこと、神父さまのこと、エンマヌエルの子ども達のこと、何から何まで、色々と聞かせてもらいました。この時点で、かなりウキウキ。エンマヌエルの建っている地区はいわゆるスラム街で治安は良くないけれど、敷地内はとても安全だということ。Sさんが滞在していたのは7年前だけど、当時は子ども達が100人弱居て、小学生は午前中、中学生は午後に学校に行っていたらしい。子ども達の一日の過ごし方、シスターやボランティアスタッフの過ごし方なんかも聞いたりして、だいぶ向こうでのイメージが湧いてきた。


一時間ちょっとで前橋のカトリック教会に到着。神父さまの来日に合わせて(?)午前中に日本語のミサ、午後にスペイン語のミサでした。日本語のミサが終わった後、ファンに囲まれて大忙しの神父さまと挨拶させて頂いて、わざわざ教会のお部屋を借りてお話しをさせて下さいました。もう、この時点でかなり感激です。なぜなら、Sさんからのお話を伺っていても、信者さんたちの神父さまに対する態度を見ても、この方がどれだけ多くの方に慕われているのかが良く解ったから。

あらためて握手してお話しをすると、もう70歳超えているおじいちゃまなんだけれど、とにかく力強くて大きい。身体だけじゃなくて、心も強くて大きい人。そんな印象を受ける神父さまです。

「実は・・・JICAからあなたが来ることまだ何も聞いてないんだけどね。何で連絡ないのかなぁ。」という発言に焦ったりもしました。「でも大丈夫ですよ。いつでも歓迎しますからね。」と優しい笑顔で言って下さいました。これはさすがに不安なので、JICAに確認した方が良いのかも知れない・・・(笑)

でもね、神父さまとお話しをして、本当に安心しました。「日本語が喋れるスタッフがいますから、スペイン語に疲れたら日本語を喋ってください。日本食が恋しくなったら日本食のレストランに行きましょう。ペルーに着く日が決まったら連絡を下さい。私がお迎えに行きますから・・・」と。なんて優しい方なんだろう・・・!


その後、スペイン語のミサが始まったので、カトリックのSさんと一緒にミサに出ました。が、もちろん意味は全く解らず・・・。でもかなりヒットだったのが、ミサ終了時に流れた聖歌が、なんと、メレンゲだった!!!え?!踊っても良いですか?って勢いです(笑)さすが、中南米からの移住者が多い前橋でした。個人的なツボで感激。

ミサが終わったらお腹ぺこぺこで、前橋のファミレスに行きました。ご飯を食べながらまた色んなことを聞かせてもらって、Sさんが一ヶ月間滞在していた時のお写真をたくさん見せてもらいました!子ども達、かわいい!!7年前のお写真で3歳とか5歳だった子たちは、もうだいぶお姉さん/お兄さんになっているのかな、なんて思ったり。

それからエンマヌエルが日本のテレビで紹介された時の昔の映像まで貸してくださいました。いやぁ~、コレは本当に嬉しい!!あたしは、他の国に行く隊員とは違ってペルーに派遣されるのは自分一人だけなうえ、先輩隊員の情報が殆どないことが一番不安でした。自分が不安なもんだから、両親を安心させてあげられないことが歯痒くもあったりしてました。


でも、この日、日本からボランティアとして一ヶ月滞在していたSさんに会ってたくさんの情報をもらい、神父さまに会ってギュっと握手をしてもらって、心から安心しました。これで、残された不安は語学面だけ。あとは自分の準備くらいでしょうか。


そうそう、紹介してくれたSさんは、神父さまのことを「Padre(パードレ)」と呼んでいました。あぁ、この人にとって神父様はお父さん的な存在なんだろうなぁと思い込んでいたけれど、「Padre」には「神父」という意味もあるということをさっき知りました(笑)つまり、神父さまという意味で「Padre」と呼んでいたわけですね。一つ勉強になりました!


それから、一つ心に決めたこと。
カメラマンのSさんは、子ども達のために自分が何かをしてこなくちゃだとか難しい事は考えずに、とにかく子ども達をギュっとハグしてあげて欲しいと言われました。これには、深く納得。子どもには、人をギュギュっとハグすること、人に同じようにハグされることが大事なんだってずっと思っていたから。誰かの本にも書いてあった。親に愛情のこもったハグをしてもらえない子は、それが出来ない親になってしまうって。

スペイン語もろくに喋れない自分がペルーに行って、自分に教えられる事って本当に少ないと思う。でも、市場に捨てられた生まれたての赤ちゃんや、親が亡くなって生活出来ない子どもや、色んな苦境を味わってきた子ども達の集まったエンマヌエルで、笑顔のかわいい子ども達に嫌がられるくらい、ハグハグしてこようと思ってます。

2007/12/12

先生からのメール②

大学時代の恩師である弓削先生に、働いている会社に『ボランティア休業制度』が出来たことを報告しました。すごく喜んでくれて、嬉しい。
月曜日からだいぶ凹んでいたけど、先生からのメールをもらったら急に嬉しくなりました♪

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Dear Hayashi-san,

Thank you very much for your very positive message. It’s wonderful that your company established this new volunteer leave system. I am sure that you served as the good trigger for the company to introduce this good system.

Yes, you can continue to do work related to international cooperation and support for developing countries wherever you are and whatever job you have. There will always be opportunities to do it if the will is there.

I wish you all the best for the holiday season and in your JOCV work. Please give my best regards to all the Ferris friends when you have a chance. I am always VERY HAPPY to receive any news from you and other Ferris graduates.
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フェリっ子のみんな~。嬉しいね!
これからも、遠慮せずにメールしちゃいましょう。

2007/12/11

スペイン語で作文

駒ヶ根での派遣前訓練は2008年1月9日からだけれど、入所前までに提出しなければならない書類がたくさんあります。うかうかしてはいられません。


■駒ヶ根宛(12月12日必着)
予防接種および健康に関する問診表
語学事前学習調査紙

■広尾宛(12月14日必着)
派遣前訓練、研修入退所/赴任旅費算出データ 
JICAボランティアプロフィール
・個人情報提供に関する確認書
隊員履歴書①~③
・戸籍抄本・パスポートコピー


なんせ29日まで会社に来なくてはいけないので時間的な余裕もなく、かなりギリギリで仕上げています。だいぶ焦ってます。

何が辛かったって言うと、やっぱり「語学事前学習調査紙」かな。今の語学レベルを把握するためだろうけど、スペイン語で作文をしなさいというもの。時間もないし、お勉強もまだまだ足りてないし、あたしが書いた内容はかなり稚拙です。

あまりにも面白いから記念にココに書いておこうと思ったけれど、書いて読み返したら本当に恥ずかしくなってきたので削除することにします。ペルーに行って、スペイン語が上達したら、当初のあたしの作文力と比較する意味で公開しようかな。

日本語でもあんまりこういう内容の作文しないよね、ってツッコミ入れたくなるような作文を書いてしまい、ほんとに笑える内容ですから・・・。

さ、今日こそ書類を完成させるぞ!
明日の朝には郵便出さないと間に合いません。

2007/12/10

『白い本』



お誕生日プレゼントとして親友から『白い本』をもらいました。2008年を迎えるにあたって、この本に色んなことを書いてねと言って、贈ってくれました。嬉しかったなぁ。


いつから使おうか、どうやって使おうか、よく考えて決めてから・・・と思っているけれど、なかなか決まりません。


やっぱり、ペルーに渡る日からかな。

今から楽しみです♪

スケジュール立て直し

大変だぁ~。スケジュールの立て直しが必要になってしまいまいた。

勝手に、12月18日を最終出勤日にしようと決めていたんだけど、「退職ではなく休職なんだから、休みながらでも良いから最後まで来なさい。それから最終日は必ず来ること。」と言われてしまいまして・・・全て調整しなおしです。

19年4次隊で派遣される人の中には、秋頃にもうお仕事を辞めている人もいたのになぁ。18日まで働くというだけで一人焦っていたけれど、29日まで(しかも土曜日!)会社に来ていて、あたし本当に大丈夫なのかな?(笑)

今までは、18日までのつもりでお仕事のスケジュールを組み、プライベートの予定もびっしりと入れていたのですが・・・それが全て、ガラガラと崩れた音がしました。


さぁ!全部組みなおすぞ!!(T-T)年末年始の予定が少しだけ変わりますので、会う暇がなかった人に会えるようになるかも知れません♪それだけを楽しみに、やってみます・・・。

2007/12/09

現職参加、決定!

協力隊に応募する時から、合格したら会社を辞めようと思っていました。
2年以上もこの会社を離れて別の場所で生活をしたら、もう今みたいなサラリーマン生活は出来ないと思っていたし、とにかく2年も個人的な都合で休職するだなんて、あたしの勤める会社ではありえない事だと決め付けていたから。それから、お着物が本当に本当に好きで、帰国したらそっち関係のお仕事をしたいなという想いもあったので。

そんなわけで、退職に対しては何の迷いもなく、上司には「合格しました⇒年内で退職させてください」という報告をしました。これで終わるかなと思いきや、なかなかそう簡単にはお話しが進まず・・・最終的には『ボランティア休業・休暇制度』という新しい規定を作って頂き、無事に現職参加が認められました!!

これは、色々な意味で本当に嬉しいことです。

■会社に新しい制度が出来たこと■
業界的に、とてもお堅い会社です。でも、2年間ペルーに行ってくるという勝手な社員を、休職させてくれることになるなんて未だに信じられません。「一つくらい言う事聞け!」と言ってこの休職制度のお話を通して下さった上司には、本当に感謝です。まぁ社会貢献をしないといけない時代に来ているから、ラッキーだったと思う。

■国際貢献・社会貢献への意識■
世界各国に拠点があるうえ、海外でのシェアもそれなりに伸びているので、規模だけ見るとかなりグローバルな企業です。が、社員一人ひとりを見ると、そんな感覚はあまりない。社会貢献・国際貢献に対する意識も、高い/低いとかいうレベルではなく、無いに等しい感じ。そんな会社に「ボランティア休業・休暇制度」というものが出来たことで、社員の意識が少しでも変われば良いなと思う。学生の頃から、どこで何をしていても国際協力に繋がることが出来たら良いよね、と仲間と話してきたけれど、これもその一つと言って良いのではないでしょーか。

■人件費補てん制度■
ご存知の通り、青年海外協力隊には「現職参加制度」というものがあります。つまり、JICAが企業に人件費の補てんをしてくれるというもの。会社には制度が出来たばかりなので、そのへんのパーセンテージがどのくらいになるのかはまだ聞いていないのだけれども、少しでも頂けるのは本当にありがたい。まぁ、雀の涙だと思っておくことにしますが・・・(笑)現地では無駄遣いを避けて、帰ってきたら会社の近くにお引越ししようと思ってます。

■両親を安心させられた■
この規定を会社が設けてくれたことは、たぶん両親がいちばん喜んでくれています。冷静に考えたら、そりゃそうだよね。娘が会社を辞めて2年間ペルーに行って、帰ってきてからどーすんだ?!という心配をしながらも、ペルー行きをOKしてくれていたと思うとグっときます。


日頃の業務と、あたしの現地での活動内容はハッキリ言ってまったく関係ありません。今のお仕事は、機械部品メーカーのwebの管理、宣伝広告、映像・画像制作etcですが、あたしのペルーでの職種は「青少年活動」ですからね(笑)

でも、こんなに関係なくても、ボランティア休業制度がちゃんと出来ました。入社した頃から国際貢献について、役員の方々に語ってきたことも少しは効果があったんだと今では思っています。

休職を勧めてくれた(勧めるというか、半ば強要?笑)上司と、制度を作るにあたって協力してくださった関連部署の方々には本当に感謝。嬉しい限りです。