2009/05/31

ごめんなさいッ!

今まで、鷹をくくってました。
ペルー人ってあんまり踊れないじゃん、なんて…失礼も良いとこ。

昨夜、スタジオでのパーティーに行ってみたけど、hombres sipaticosがザクザク居ましたよ。びっくりしましたよ。ペルーに来て、同年代で(こども達は別として)普通に"素敵な男性"達に出会ったのは昨日が初めてかも知れません。サルサを(あるいはペアダンスを)踊る人って、日本でも紳士的な人が多いけど、きっと世界中どこも同じなのねぇ~。


たまたま発見したスクールは、どうやらリマ市内で大きいと言われてる3スクールのうちの一つでした。インストラクターCarlosの兄妹がやっている他のスクールの人たちも来ていて、みんなびっくりするくらい上手かった…。ここは六本木か?と思うくらい。

彼らを見ていて、やっぱりラテンの血のなせる技かなと思うのは身体の動きがすごく柔らかいのと重心が安定しているってこと。サルサを習い始めて3~4ヶ月って言う女の子もすごい安定してて、筋力を失って止まれないあたしとしては相当悔しかったりもして(笑)Carlosには何度か「MARI, limpio!(キレイに!)」と、つまり「キレイに止まれ」と注意される始末。とほほ…ですよ。

ふと思ったのは、ペルーでフルタイムでお仕事している人にはそんなに出会った事がない。サルサのレッスンだって、平日でも初級クラスが5時、中級が6時と7時、上級が8時とかそんな感じ。え、みんなお仕事ないの?大丈夫?会議とか入ってレッスン来れないとか無いの?!って訊くまでもなく、「月水金はいつもLos Olivos、週末はMirafloresにいるからね!」と満面の笑顔で言われた…。そりゃ、時間あるよね。上手くなるはずですよね。よしっ。あたしも頑張って通ってやるぜ!ごめんねこども達…と思う反面、自分の精神状態が良くないとやってけないから、これはこども達のためでもあるのだと自分に言い聞かせるあたし(笑)


昨日出会った人たちは、住んでいる場所はHogarの近くだったりHogarを出て行ったDaniel達の住んでいる場所だったりと、経済的に余裕がある環境で生活しているわけでは無さそうなんだけれど、それでも仕事のために英語や色んなお勉強していたり、とっても紳士的だったり、本当にこんな人たちが居たのか…という印象でした。

残念ながらあたしの働く場所は本当に貧しい地区なので、毎日の食費のために精一杯という人達がどうしても多くって「人生を豊かにするために何かを学んでいる」という人達にはこれまであんまり出会う事が出来なかった。(リマに上京する時の滞在先は高級住宅街なので比較対照にはしてません。)

でも昨日出会った人達を見て、サルサが大好きでもっと上手くなりたいっていう向上心も、きっと人柄に磨きをかけているのかな、とも思ったりしました。おそらく、サルサを習うためにも頑張ってお仕事しているんでしょう。そういう気持ちって、本当に大事だよね~。


結論。
ペルー人、サルサ上手いです。
そしてもう一つ。万国共通で、踊る人は、良い人だ。

新しい友達が出来て、ご機嫌です♪

2009/05/30

Salsa

ついに、先週のぞいて来たスタジオのレッスンに行ってきました。

今夜はスタジオでのパーティーがあるので、一時間だけのプライベートレッスン。でも、二ヶ月ぶんまとめて申し込んだら、なんと150ソーレス(5000円ちょっと)でした。安いっ!!おそらく水曜日か金曜日にHogarからバスで30分くらいのLos Olivosに。週末にリマに上京する時は土曜日にMirafloresに。月に12時間レッスンに通う事に決めましたよ~♪


久しぶりすぎて、筋力(特に腹筋と背筋!)が落ちまくっている事に衝撃を受けました。4と8(いや、3と7と言うべきか…)で止まれません。やばいです。悔しくて情けなくて…。ダブルターンしただけでふらふらっと行ってしまいそうな感じです。姿勢も悪くなってるし、本当に酷い。とほほほほ…。

でもね、インストラクター3人衆から、良かったら10月に向けてパフォーマンスメンバーにならないかと誘ってもらいました。これ、実はめっちゃ嬉しい。ま、スクールの生徒の中に女性が極端に少ないって事か、チームメンバーに女の子が一人足りないとか(これ、超有力説。笑)そういう理由だとは思うんだけれど、レッスン初日で、しかも一年以上も踊ってないあたしを誘ってくれるっていうのはかなり嬉しい事です。でも、「ハイ喜んでっ!」と二つ返事でOKしちゃいました。

さらに!!!
かつて所属していたチームWABISABIのパフォーマンスをiPodで見せたら、この真ん中の人めちゃくちゃ上手いねと言われましたよ。「そりゃ、彼女は師匠だもん!RYOKOって言うんだぜ!!めちゃんこchévereでbacánで有名なんだぜ!!!」と説明したら「え、あのRYOKO?!youtubeで踊ってるの見たよ!金髪で髪の毛短い人だよね!」と言われ、あんな素敵な師匠に習っていたのに、自分はこんなんですいませんと思いつつも、やっぱり勝手に鼻高々。元生徒としては、本当に本当に嬉しかったですッ…!!!


そんなこんなで、着替えるために元ホームステイ先に戻ってきたのですが、一年ぶりくらいにマニキュア塗っちゃうくらいご機嫌です。帰りに新しいピアスも買っちゃいました。しかもスタジオから戻ってくる間、一人で満面の笑顔で歩いてて道行く人々に怪しまれました。てへへ。やっぱり踊らないとダメだね。って、裏を返せば、踊っていれば大丈夫って事。


あぁ~。何度も書いてるけど、本当に嬉しいなぁ。
何が嬉しいって、しょぼいクラブに行って下手な踊りに付き合って中途半端にナンパされるのではなくて、これからは純粋にサルサ好きの上手い人達と踊れるって事が何よりも嬉しいのです。

かつては、しょぼいクラブの中でもちょっと踊れる人にナンパされ、相手は確実に20歳前後で、あたしも同年代だと信じ込んでいて、年齢を訊いてくる。当初は正直に答えていたけれど、さすがに相手もびっくりするらしく、その後は誘ってくれなくなる。

そんな経験から学習をし、数少ない踊れる相手に年齢を訊かれたら「当ててみて」と返し、例えば23と言われたらさすがに罪悪感もあるのでもう一つ上、とか言ってたワケ。別にサバを読みたいわけでも何でもなく、踊れる相手を逃したくないがために嘘をついていた健気なあたし…(笑)

そんな嘘も、もうつかなくて済みます。
さ、またちょっくら踊りに行ってきます~♪

2009/05/28

ピアノ

去年の6月末の日記に、ピアノを寄贈して頂いたと書きました。
それから約一年ですが…ピアノの修理がようやく今年の4月に終わり(なんともペルーらしいでしょ。笑)最近は、こども達にピアノを教えさせてもらってます。


日本では学校で音楽の授業って必ずあるけれど、なんとペルーでは必須ではないのです。と言うか、ない学校が殆どなんだと思う。びっくり。で、「ドレミファソラシド」を知らない子が殆どなんです。みんな歌が大好きなのに、音階も知らずに歌っていたのかと思うと今更ながらびっくり。算数に123が、言語にABCが必要なのと同じで音楽にはDo Re Miだよと説明するところから始まったわけです。

楽譜や音符の説明をスペイン語でするのは意外に難しくってちょっと大変だけれど、彼らが全くの新しい世界に触れて少しずつ学んでいく横顔を見るのは本当に本当に嬉しい瞬間です。一人につき30分程度の短時間ではあるけれど、これがまたなかなかに良いコミュニケーションの時間になっているように思う。

「なんでも器用にこなすなぁ」と思っていた子の指がなかなか思うように動かなかったりして、本人としても「このあたしが…?!」てな感じでショックを受けてみたり、そうかと思えば他の子よりもちょっと上手に弾ける事を知って有頂天になる子も。さらに、緊張して手が震えちゃう子までいたりして。みんなの意外な性格が良く見えて本当に面白い。


ただ…誰のせいとも言えないのだけれど、残念ながらHogarではスタッフもこども達も時間に正確ではないので、「時間割り」がその通りに遂行される事はまずありません。「あたしの時間」になってもスタッフが掃除させたりお手伝いさせたり…悪気がないのは解ってるんだけどね。そしてこども達も従順なもんだから、指示されると従って、時間に遅れてやってきたり、流れたりする。そして無くなったり。

だから、こういう30分単位の時間割りを継続させるのって、日本では想像できないくらいに大変な上、スタッフ達にもかなりの気を遣うわけです。でもね…あたしのペルー滞在、あと10ヶ月を切りましたから、大変と解ってはいるけれど、せめて12月の夏休みが始まるまで、意地でもこれを続けたいと思ってます。だってこども達、ピアノ弾いてる時って本当に楽しそうだし、あたしもそんなみんなの表情を見ていたいんだもん。そして、やると言ったらやるんだって言う姿勢だとか、長期間に渡って継続する姿勢だとか、時間を守ると良い事があるって事にも気づいてもらいたいからね。



あたしはと言うと、実は15年ぶりくらいにピアノを弾いています。
母がピアノとエレクトーンの先生だったので、確か4歳くらいから弾いていたと思うんだけれど…小学校5年生くらいからなんとなく弾かなくなってしまったのね。確か、4年生まで同じクラスだったエレクトーン好きのお友達とは5年生からクラスが離れちゃって、5~6年生の間は歌と踊りに目覚めたからかも知れない…。

あまりに久しぶり過ぎて、最初は楽譜もいちいち数えないと音符が読めなかったし(笑)左手なんて全く動かなかったけれど、3週間くらい弾き続けていたらなんとなーく、感覚が戻ってきました。あたしが全くピアノの経験が無かったら、きっとマードレはピアノレッスンを認めてくれなかっただろうし、たどたどしいけれど一応それなりに弾いたり教えたり出来ている姿を見てもらえて一安心。


それもこれも、全ては忍耐強く教えてくれた母のお陰です。(ピアノの時間だけは顔が変わって怖かったんだけど…もしかして、あたしも今そうなのかな。笑)色んな習い事をやらせてもらったくせに全部中途半端に止めてしまって申し訳ないなぁと長年思ってきたけれど、こんな所で役に立つとは思いもしませんでした。

やっぱり、生きていく上で無駄になっている事ってたぶん一つもないよね。少しの時間だけれど、Hogarのこども達にとってのピアノだったり、外国人と一緒に生活した経験とかが、いつかどんな形でも良いから彼らの将来に活かされる日がくれば良いな、なんて考えてます。


久し振りにピアノ弾きまくって、肩凝ってます…。

ただのスープ

最近の夜ご飯は、お野菜のスープ。
本当に「ただのスープ」なんだけどこれがものすっごい幸せ。



ニンジンと玉ねぎとトマトのコンソメスープ。
日本と比べるとローリエが安いのがまた嬉しい!

茹ですぎてぐだぐだになったパスタが入っていません。
お肉も、鶏の足も入っていません。
そして何と言っても、油を一切使いません。


夕方のこども達の宿題の時間が終わったら
みんながお掃除している間に
お部屋にて一人でこっそり調理。
と言っても、お野菜を切って炊飯器に入れて
スイッチを入れるだけなんだけど。
こども達に隠れてと言うのはちょっと罪悪感もあるけれど、
本当に炊飯器を頂いて良かったです。

明日は中華風たまごスープにしようかな~♪

2009/05/26

初心

ミカエラが使っていたお部屋は元々はあたしが使っていたお部屋で、
昨日、そこにお引越ししました。日当たりも良いし、窓もちゃんと閉まる。
これで夜中に猫に寝込みを襲われる事もなくなるでしょう(笑)

Hogarに来て最初に使わせてもらったお部屋。
来たばっかりのEliasと一緒に寝ていたお部屋。

これから冬になるから、日当たりだけを求めて決めたんだけど、
戻ってみると、かなり良い。初心に戻って、頑張れそうです。



それから昨日、Hogarの創設者でおられる加藤神父さまが、
50年来の大親友という日本人のご夫妻を連れていらっしゃいました。

あたしの事を
「マリコさんは、今、このHogarを必死で支えてくれている方なんですよ」
と紹介して下さった。

泣きそうになりました。
こんなあたしでも、そう思って頂けているんだなって。

あと10ヶ月って本当にあっという間なんだろうから
必死にやってやろうって思えるようになりました。

笑顔で!

2009/05/25

当国隊員大集合

先週の金曜日は当国で活動する隊員が全員集合する会議があり、ひっさしぶりにみんなに会いました。

会議を終え、事務所の方々ともちょっと交流し、大使公邸に招いて頂き、美味しいお食事をご馳走になり、遅くまで歌を楽しみ…。翌日はみんなで韓国料理を食べ、韓国のお漬け物を買い、さらに日曜日は首都に残っている隊員達と食べ歩きのお散歩へ。お腹いっぱいで帰ってきたものの、韓国のお漬け物と麦芽醸造酒、そして運良く宿の方に頂いた枝豆で乾杯し、三人で、三時間程まったり。



至福の時ってこう言う事ねって感じで時間が流れていました…♪
まだまだ人数が少ないので隊員総会もないし、おそらくこれが全員が集合する唯一の機会。そして来年のこの会議にはもう自分は出席しないのかと思うとちょっと寂しかったりもして。


そうそう。話は変わりますが、日曜日は隊員達と「片仮名を使わないで喋ろう」という規則で遊んでいたので、試しに片仮名を使わないで日記を書いてみましたが…、うん、何とか行けるね。

金曜日、大使の前で挨拶をさせて頂く時に「いつもお世話になっております。」と言った後に、思わず口から「este...(日本語で言う「えー…」)」と口走ってしまったあたし。日本語で喋れば良いだけなのに、あれは何だったのでしょう。みんなにも驚かれましたが、誰よりも一番驚いたのはこの自分。正直、衝撃的でした。

去年、姉が旅行に来てくれた時から日本語の使い方が少し(だいぶ?!)おかしいと指摘されてから、日本から来られた目上の方々とお話するのに緊張してしまいます。先日は「おっしゃってください」と2名の方に対して言うのに、「おっしゃる」を複数形に変化させなくちゃと一瞬頭の中で考えてしまって喋れなくなった自分にも驚きました。そんな動詞の活用は日本語には無いのにッ!!!

あたしこれでも、日本で働いていた時は接客とかお客様とのお電話に関しては、結構良い線いってましたよねぇ…?帰国後、職場に復帰させてもらっても、怖くて一ヶ月くらいはお電話は取れそうにありません。ごめんなさい。


まぁ、そんな訳で日本語での会話を色んな意味で満喫した楽しい時間でした。
次回も「日本語のみ」でがんばります!!!

皆さんも、試しに「日本語のみ」の会話に挑戦してみてください♪
かなり難しいし、外来語にいかに頼って生活しているかを痛感すると思います。

2009/05/23

ミカエラ帰国。そしてこれから。

ついに今日、仲良しだったミカエラがドイツに帰ってしまいました。



去年の9月にHogarに来てくれてから9ヶ月間、友達でもあり妹でもあり同志でもあった彼女とはかなり濃い時間を過ごしてきたので、明日からHogarに戻ってもあのお部屋に一人ぼっちだと思うと本当に辛い。何でもかんでも、本当に腹を割って話せる相手が居なくなってしまうというのは、今の状況ではかなり過酷です。

一ヶ月くらい前から彼女が居なくなる事を想像するだけで本当に寂しくて、パスポート隠すよとか色んな冗談言ってみたけれど、でもやっぱり20歳という若さの彼女が、ペルーで色んな(信じられないような事も含めて)体験や出会いを通じて学んだ事を活かして、これからどんな人生を歩んでいくのかなって考えると、それはそれですごく楽しみ。ドイツで待っているご両親も、彼女から色んな話を聞いてきっと喜ぶんだろうなぁ。

国籍はもちろん、8歳も離れた彼女とここまで親しくなれたというのは素晴らしい出会いだったなと思う。かなり年下なのに、あたしの良き理解者であり「マリは心配しすぎ」「考えすぎ」とお姉さんのような指摘をしてくれたのも実はめちゃくちゃ有り難かったりして(笑)

ペルーに来た当初と今では、これから大学でお勉強したいと思う事も将来の夢も変わったと言うし、きっとこれからも色んな出会いを通じてまたどんどん考えも変わるのかも知れない。とても20歳とは思えないようなしっかりした思想をもった彼女の将来に、ついつい期待してしまいます。



そして…空港にお見送りに行って、残されたあたしは寂しく悲しくて空しくて、朝から何も食べてないのにお腹も減らなくて…何しようかなって思いながら、とりあえずバスに乗った。「心に穴が開く」って言うけど、本当にそんな状態になってしまったあたしはとにかく「この穴を埋める何かを!!!」と思って、2週間くらい前に見つけたサルサのスクールに行ってみた。

元ホームステイ先のDiana邸から徒歩10分。さらに、Hogarからバスで30分ちょいの場所にも同じスクールがある。先生はCarlos、他2人。月に12時間で100ソーレス(約3000円)。毎週、土曜か日曜に2~3時間受ければ12時間。うん、めちゃんこ安いじゃないですか。

一年以上もまともに踊ってないよって情けない言い訳しながら、レベル確認のためにCarlosと試しにちょっとだけ踊ってみる。でも楽しい。基礎がしっかりしていると褒められる。手の動きも同様。ふと、日本に居る師匠を想う。ちょっと調子に乗る。Carlosの説明は解りやすいしスタイリング指導もなかなか細かい。


20分くらい踊って喋って、意気投合。決めました。あたし、ここに通います。
辛い、苦しい、悲しいって思う時、自分を元気にするために迷わず「サルサ」が頭に浮かぶ自分で良かった。何があっても、気持ち良く踊りれさえすれば、前向きで居られるってこと、知ってて良かった。

やっぱりあたしは、踊らないと駄目みたい。
ミカエラがいなくても頑張れるように、残り10ヶ月、
いっぱい踊って、毎日笑顔でこども達と過ごしますッ!!!

2009/05/21

冬。



日本はそろそろ梅雨を意識し始める頃だと思いますが、
ペルーではすっかり冬らしくなってきました。

上のお写真は、Hogarの屋上から撮ったもの。
朝の8時なのに、こんな状態です。
お洗濯物が乾かなくなるうえに、カビの季節の到来です。
あぁ、またこの季節かと思うと同時に、
本当に一年経ったんだなぁとしみじみ実感しています。


日本で言う冬は大好きだけれど、
そう言えるのはやっぱり四季がはっきりしているから。
その選択肢の中からコレって言えるのは、素敵な事だと思う。

ペルーは、地域によって違うとは思うけれど
あたしの住んでいる辺りは「夏」と「冬」って感じです。
春と秋ってどこにあるの~あの過ごしやすい時期はないの~?
って言いたくなってしまう。この週末は除湿剤を購入しよっと。



そうそう、前回は愚痴っぽい事を書いてご心配おかけしました。
コメントやメール、本当にどうもありがとう。

昨日はエンマヌエル協会、そしてボランティアのご婦人達との
会議があって色んな事をお話しさせてもらって、
やっぱり自分はこれで良いんだと改めて自信を取り戻させてもらいました。

すごく時間はかかるだろうけれど、色んな事がちょっとずつ、
でも確実に、改善に向けて動き出しているのがよぉーく解ります。
あたしの任期中に、眼に見えた変化が起こるかどうかは
残念ながらまだまだ解らないけれど(なんせペルーだし。笑)、
こども達のここでの生活や将来はちょっと明るくなりそう。
これから後任として来てもらえるボランティアさんにとっては
もっと過ごしやすい、活動しやすい場所になると思う。


色々あったし、これからも予想も出来ない事が起こるに決まってるけど、
配属先の方々に「居てくれてありがとう」って言ってもらえただけで
本当に来て良かった、耐えて良かったって思う事が出来る。
自分に出来る事はすごく小さなことだけれど、
小さくても必ず何かに繋がっていることは間違いないから
欲張らずに、謙虚に、やっていこうと思います!


それにしても…外はすごい霧。
冬…「冬季限定ビール」が飲みたいっ!!!

2009/05/18

へこたれそうなとき

正しいと信じてやる事、こども達の将来のためと思ってやる事、
何とかして一つでも多くの選択肢を…と思ってはいるけれど
それを、ありとあらゆる色んな理由で妨げられてしまう事が本当に多い。

悔しいし、情けないし、疲れるし、悲しいし、怒りも込み上げてくるし、
そのうちヤル気も失せるかも…なんて弱気になったりもする。
もう、どこにもぶつけようのない想いを持て余しては
一人でもんもんとする訳ですよ。もんもんもんもんもんもんもんもんもん…ってね。


あと10ヶ月ちょいしかペルーには居られないわけだから
出来るだけHogarに居たいなとは思うんだけれど、この辺に住んでいる友人達と
一緒にちょっくらビールでも飲みに行くっていうのは実はけっこう難しいし
(あたしの気が晴れるくらいにビールを一緒に飲める経済的な余裕がないのです)
踊りに行ってもしょぼいクラブばっかりで逆にストレス溜まるだけだし、
このやり場のない気持ち…なんとかしたいのよー!!!

ミカエラが土曜日にドイツに帰っちゃうのが、最大の痛手。
先週はバスの中でミカエラ帰国を妄想して一人で涙ぐみました。


負けないぞ。
正義は勝つのだ。
最後に笑うのは、このあたし。

2009/05/17

クンビア

ペルーで大人気の「クンビア」という音楽を紹介したいと思います。


本当の事を言うと、実はあたしは「クンビア」が大っっっ嫌いでした。あ、「でした」と書けるほど好きになったわけでも勿論ありませんが。でもペルーでは大人気で、クラブに行ってもレゲトンやサルサ、メレンゲと同じ、あるいはそれ以上の比率でこの「クンビア」がかかり、老いも若きもみんな踊りだすのです。本当に。

ペルーに来た最初の頃は、クラブ以外でも街中やバスの中で大音量でかかっている場所が多いので、どこに行ってもわりとうんざり。もう聞きたくないーっ!!!と思っていました。単調だし、なんとなく古臭い感じがするし、これ80年代?!って思う事も多いし、違う曲を聴いても同じようにしか思えないし…。

でも、ペルーに住んでいたら、「クンビア」から逃れることは出来ません。それに気づいたのは、4月に隊員仲間と一緒に旅行した時。だからこれからは、ちょっと「クンビア」について前向きに検討してみようと思うようになった訳です。


まず、ペルーで大人気のバンド「Grupo 5(グルーポ シンコ)」を紹介しましょう。
さぁ、見て驚けっ!聴いて驚けっ!!




…いかがです?ご感想は。
これ、公式のビデオクリップですよ。
ペルーの国民的大スターですよ。
去年には日本でもコンサートやったらしいですよ。



そもそも「クンビア」はとはペルーの北に位置する「コロンビア」という国で生まれた黒人音楽だったらしく、ネットで調べてみたところ、日本語で説明してあるページもけっこうある事を知りました。色々と調べてみると「クンビア」と言っても色んなグループがあり、ペルーの大御所である「Grupo 5」とはまた全然イメージの違うグループもたくさんあることが解りました。

そして、かなり衝撃的な事実も発見。このサイトには「レゲエにも相通じる、もっさりとした2拍子のビートを基調とした、この中南米産のダンス・ミュージックが、クラブ・シーンを中心に、今、にわかに注目を集めつつあります」…本当か?!「単調ではあるけれど、聴き続けるうちに妙な中毒症状が出てくる、そんなビートだ」そうです。うぅむ、そう言われてみれば確かにちょっと納得させられてしまう気も…。


同じ「クンビア」というジャンルでも、全然違う印象のグループがたくさんあるので、また時間のある時に紹介しようと思ってます。「Grupo 5」のご意見、ご感想、お待ちしておりますね~♪

2009/05/15

DELE

今日はスペイン語の試験「DELE」を受けて来ました。

去年の9月に「初級受けるぞー!」なんて日記を書いていたくせに、結局申込みが間に合わずに受けられなかったのです。あはは。何ともあたしらしいでしょ(笑)

でも試験は5月と11月の2回だけ。つまり3月に帰国予定のあたしにとっては残されたチャンスが少ないことに気付いて、4月にミカエラと一緒に申込みをして、今日、中級の試験を受けてきました。でもね…けっこう難しかったよ。たぶん、ギリギリで落ちそうな予感がしています。


初級の問題集を解いたら余裕で合格圏内だったから、テキストも見ずに中級を申し込んでしまったのです。(この辺も、何ともあたしらしいよねぇ…。)申込みをしてからよしお勉強!と思って始めたら、あれ…何だこれ、すごい難しいじゃない!って(笑)初級と中級の差が激しすぎるんじゃないですか~って文句言いたいけれど、到達できないものは仕方なく、ついにこの日を迎えてしまった訳です。

DELEの試験は、英検とは違って、文法、リスニング、ライティング、会話等、全てにおいて70パーセント以上じゃないと合格できないそうで…。リスニングは微妙だし、文法も勘で回答したのが多いし、会話は間違えないように簡単な言い回しに逃げたし…あぁ、微妙。


ま、悩んでも仕方ない。
こども達との生活のお陰で、意思の疎通が割と早く出来るようになって調子に乗ってましたね、きっと。でも自分でお勉強する事を辞めたら、本当にそれ以上は伸びない。大きい少年たちが居なくなった今、辞書がないと成立しないようなちょっと難しい会話もなくなってしまったし…身に付くわけがありません。そう思うと、ホントに彼らには助けられてたなぁ…って、またしみじみ(笑)

そうそう、話は変わるけど昨日、あたしのスペイン語能力不足のせいもあって、心理カウンセラーとマジ喧嘩しそうになりました。2回聞き返しただけなのに「なんで理解できないの?!」ってすごい剣幕で言われ…本気で悔しい思いをしました。もちろん、大人げなくカチンときてしまったあたしはちょっとだけ言い返しましたが(「ちょっと」って言うよりは「痛烈」ですが…笑)。

その時は、そんな切り返しが出来るようになった自分のスペイン語力にうっかり自惚れてしまいましたが、怒りが静まって考え直してみると、全てはあたしの勉強不足が原因。何ともこども染みた事を言ってしまったわけですね~恥ずかしい(笑)きっとあたしみたいな性格の人は、こういう悔しい思いでもしないと真面目にコツコツお勉強できないんだよね。


とにかく。
理解できなくてバカにされる事が二度とないように!負けないぞ!!

2009/05/14

念願の炊飯器

キッチンがないお家に住んでいる隊員の中では「炊飯器調理」が主流となりつつあるペルーにおいて、一年経っても炊飯器を持っていなかったあたし。なぜって、こども達と一緒にご飯を食べるのも、あたしにとっては大事な大事なお仕事の一つですから、ちょっとためらいもあって。さらに、炊飯器を買おうかなと思った事は何度かあったけれど、もしも新品の炊飯器をスタッフやこども達に見られようものなら…それはそれで問題なワケですよ。

でも、本音を言うと、もうHogarのご飯はツライです。飽きました。
こっちのご飯は、油やにんにくを入れて炊きます。時には玉ねぎを入れたりして、まぁ美味しいと言えば美味しいんだけれど…食べ終わった後にお皿に残る油を見る度に、かなり気持ちが萎えるわけです。あぁ、こんな油がぁ…あと一年これかぁ…と思うとね。


そんな中、ついに、JICA事務所のT氏に、念願の炊飯器を頂きましたっ!!!
翌日にはドイツ人のミカエラと一緒にスーパーに行ってお買いもの。あたしは嬉しくて嬉しくて、一人でずっとニヤけてました。




そしてついに「今日はお腹減ってないから夜ご飯いらない~」とこども達に嘘をつき、自分のお部屋でこっそり、久し振りに「白米」を食べたわけです。賞味期限が2ヶ月過ぎたふりかけと(笑)、卵粥に、3月にお友達が持って来てくれた梅干し。油のないご飯…こんな事で幸せになれる自分に、ちょっと感動までしました。




翌朝にはバナナケーキに挑戦!ちょっと焦げたけど、でもかなり美味しい!!美味しく出来てもみんなと一緒に食べられないのは残念だけれど、ミカエラと、お部屋に来たEliasと一緒に食べました♪




あぁ…すっごい幸せ。
Tさん、ありがとうございます!

今日はオレンジケーキだっ!!!

2009/05/10

嬉しい訪問者

ドイツへの帰国を再来週に控えたMichaelaのお土産購入に付き合って
夕方にHogarに帰ってきたら、なんとも嬉しいことに
12月に出て行ったDanielとJuan Carlos兄弟が来ていました。


ちょうど会いたいなと思って何度か連絡を試みたんだけれど、
叔母さんではなく伯父さんのお家にお引越しをしてました。
しかも伯父さんのお家にはお電話がないので、
ずーっと連絡が取れなくてもんもんとしていたのです。

そんな中、思いがけず二人に会えて、大感激。
久し振りに会った二人はやっぱりちょっと痩せていたけれど、
あたしがプレゼントしたスニーカーを履いて来てくれて、
「何かっくいーの履いてんの!ちょうだいよ!」って一緒に笑って、幸せだった。


思わず冗談で「帰らないでHogarに泊って行きなよ」って言ってしまってから、
言わなきゃ良かったなって本気で反省した。二人だって、伯父さんの
お家に帰りたいわけないんだもん。でも、Hogarにも残れるわけもなく…。
かなり酷な冗談を言ってしまいました。

二人を見送る時も、バスがなかなか来なくって、やっと来たと思ったら
満員で素通りされて、あぁもう、このままバスが来なければ良いのになぁって
こどもみたいな事を本気で考えてしまう自分に苦笑。


彼らにはいつも「ありがとう」って言ってもらう立場だったけれど、
なんだかんだ言ったってあたしは、大きい男の子たちグループの
みんなに支えられた事がいっぱいあった。色んなことを教えてもらったし
一緒に学んできたんだと思う。悲しい時は、あたし何歳?って思うくらい
彼らに励ましてもらっていたしね…(笑)

だから、居なくなって本当に寂しい。
こうやってたまに訪ねて来てくれると、本当に感激する。
そして帰り際はまた、泣きたくなる。


誰のマドリーナにもならないつもりでいたけれど、
Danielの卒業式のマドリーナにだけはなろう。
勝手にそう決めました。だからちゃんと卒業してね、Daniel。

2009/05/09

母の日

金曜日に幼稚園と学校で母の日イベントがあって、
去年と同様にママの居ないこども達の心境を思って
寂しい気持ちでもありました。みんなのママとして学校に行って
プレゼントを貰うのも実はちょっと嬉しかったりもするんだけれど、
Hogarのこども達の気持ちを考えると本当に複雑です。

悲しいことに、自分の母親に対して「あたしを産んでくれてありがとう」って
思える子は、ココにはほんの一握りかも知れない。中には、たまにあたしの
お部屋に来ては「ママとパパが憎い」と言って泣き出す子も居るくらいだから。

どこに行っても「Feliz dia mama!」で埋め尽くされていたこの一週間、
やり場のない気持ちを抱えたこども達、よく耐えたなぁと思います。
もしかしてそんな多感なのはあたしだけで、こども達は逞しいから
もうそんなの慣れちゃったのかなぁとも思うけど。あぁ、ほんと複雑。



あたしはと言うと…
駄目だ、今年も母にメール書きながら泣いちゃってます(笑)

これまで母の日って大した贈り物も感謝の気持ちも伝えてこなかったと言う
とんでもなく親不孝なあたし。それなのに、ママのために何かしたいと
思うようになった時に限って会えない…。

とにかく、こんなあたしを、こんな風に育ててくれたママは、世界一。
大好きな姉を、あんな風に育ててくれたママも、やっぱり世界一。
ママ、どうもありがとう。 ずっと元気でいてね。

2009/05/08

最近も例に洩れず色んなことがあって
必要以上に凹んだり疲れたり…。

でも昨日お電話をくれた友人が
すれ違いで会えなかったことを残念がってくれて、
最後に「頑張ってよっ」と言ってくれる。

それだけでだいぶ元気になれました。
会えなかったけど、バスの中でお電話を切ってから
なんだか心が温まってる事に気づいたり。

ペルーに来て良かったと思う事がいっぱいある中でも
こういう友人に出会えた事は何よりも貴重かも知れない。
幸せモノです、あたし!!!


ご機嫌ついでに、踊るEliasの動画でも。



たまんないでしょ。可愛い~♪

2009/05/04

te quiero mucho más que todas

Eliasが風邪をひいています。
今朝からお咳が酷かったので、学校をお休み。
一人にするとベッドから降りてお外を駆け回るのは目に見えてるから、
ずっと付き添って、絵本を読んだりオモチャで遊んだり。

自分でも体調が悪いという自覚がきちんとあるらしく、
人恋しかったんだと思うけれど、今日はいつもに増して可愛かった。

何度も何度も「somos hermanos, ya?(ボクたち兄弟だよね)」と言ってくる。
そして「si, todos te queremos!(そーだよ、みんなキミが大好きだよ)」と言うと
「te quiero mucho más que todas, ya?(誰よりもマリが大好き)」だって!
んもー、冗談で言いあうんじゃなくて、本気で言ってくれたのが解ったので
うっかり感激のあまり泣きそうになってしまいました。うぅ~。

病院に連れて行った時、仲良しの看護婦さんたちとふざけて
「もう看護婦さんと一緒に日本に行くね。またね~!」と言ったら
本気で信じて大泣きしちゃうElias。病院中の注目の的でした。

でも…あと一年もしないうちに
本当にあたし日本に帰るんだけどね。

大丈夫かなぁ、Elias。
って言うか大丈夫かなぁ、あたし。

そんな不安を抱えつつも、
久し振りに一緒にベッドで仲良く遊べて
かなり平和な月曜日でした。



今まで以上に愛が深まったように感じます。マジで。
明日は回復してますよーにっ!!!

¡Sorpresa!

Sorpresaとは、英語で言うサプライズのこと。

今日5月3日はスタッフCarmenのお誕生日だったので、
仲良しのMichaelaと一緒に内緒でSorpresaをコッソリしました~♪

かねてからサプライズ好きの自分としては、こういうお祝いは
とことんやらないと気が済まない。でも「こども達と一緒だとSorpresaは不可能」
という事をこの一年間で痛いほど学んだ我々としては、
申し訳ないけれど、こども達にも内緒にするって決めたのです。
だって、計画を説明して一緒に準備しようと思うと嬉しさのあまりか、
こども達は黙っていられないんだもん…。仕方ないよね。

マードレや他のこども達に見つかったら大騒ぎになっちゃうかなとか
忙しそうだけど本人時間あるかなとか、どうやって本人を連れて来ようかなとか
やんちゃなこども達をどうやって誘導しようかなとか…
とにかく色んなことを考えまくって、久し振りに緊張もしました。
日本で仲間のサプライズを企画する度に、みんなで大笑いして
めちゃくちゃ楽しかった事なんか思い出しながら。


結果的には大成功。
こども達も、ちゃんと良い子にしててくれました。(詳しくはお写真を!


Carmenと、彼女が見ているこども達5人での小さな秘密のパーティー
だったけれど、すっごく喜んでくれて、あたし達も嬉しかった。
そして23日にドイツに帰ってしまうMichaelaと一緒に
何かを企むのも最後だったなと思うとまた、しみじみとするワケです。



それにしても、ペルーで「お誕生日」と言えば、生卵。
なぜか、お誕生日の人の頭に 生卵を投げつけて良いという習慣があるらしく…
最初は信じられないっ!そんなこ事されたらキレるよっ!!と思ってたけれど
この日初めて、Carmenの頭に生卵を投げつけました。爽快でした…(笑)


飛び散った卵の残骸。
食べ物を粗末にしてごめんなさい。

2009/05/02

豚インフルエンザ ②

メキシコ隊員は、全員ではないにせよ
とりあえず第一陣は無事に日本に帰国・入国したようです。
よかった。本当によかった。

日本人の現地引き揚げに対して
色んな意見があるのは目に見えてるけれど、
現地に残しておいて万が一誰かが感染した場合の方が
きっと世間の風は冷たいのだと思う。
日本って、そういう所があるかも知れない。
活動を中断しての帰国は辛いけど、誤解を恐れずに言えば
これは仕方のない決定なのでしょう。


メキシコ以外でも、例えばグアテマラでは自宅待機、
中米のメキシコに近い国ではマスクや消毒液が配布されるなど
現地JICA事務所も色々と大変なようです。
ペルーは少し離れているけれど、緊急連絡網の練習をしました。

日用品を買いに行くのは生きた動物の居る市場だし、
移動に必須なバスもタクシーも衛生的とは言えないし、
何よりあたしの住んでる地域は綺麗じゃない。
一歩外に出れば野生の犬(あれ?何て言うんだっけ。日本語が出てこない)
がたっくさん居るし、中でも病気を持ってそうな子も多い。
だからせめて、うがいと手洗いだけはきちんとやってます。



ところで…
今、春募集の真っ最中だけど、
応募者が減ってしまうのではとちょっと心配。
まぁ実際の派遣はだいぶ先だから大丈夫なのかな。
どうなるんでしょうね。

2009/05/01

ご飯の食べ方

基本的には溺愛するこども達には優しい(つもり)あたしですが、
お食事タイムだけはかなり厳しい教育ママです。


去年Hogarに行った初日、正直言ってびっくりしました。
基本的にみんなスプーンでご飯を食べるんだけど、
大きい女の子たちまでテーブルに肘をつくし、
人によっては両肘だし、スプーンを持ってない手を
テーブルに載せないことも多い。姿勢も悪い。
お皿を持ち上げて口を付ける子までいる。って言うか、
殆どのちびっ子達がそうだった。それが当たり前。

信じられない光景に目を覆いたくなったけれど
別に彼らが悪いわけではなくて、今までHogarでは
誰もお食事のマナーを教えてくれなかっただけの事なのです。
というか、実のところ、スタッフ達も知らないのです。


最初はスタッフ達の手前、あんまり細かい事を言うのも
マズイのかなと思って遠慮していたけれど、
大きい子達と一緒にとあるレストランでお食事に行った際に
かなり恥ずかしい思いをした日を境に、心に決めました。
ご飯の食べ方だけは、きちんと叩き込もうって。

ただ…非常に残念なことに
「三つ子の魂百まで」とは良く言ったもので
15歳以上の大きい子たちはもう殆ど変わりません。
注意した時には素直に聞いてくれるけれど、
目を離すともう駄目。染み付いた習慣はなかなか変わりません。

逆に小さい子達は少しだけ希望が見える。
「褒められたい」っていう気持ちが大きいのもあるけど、
小学生の男の子グループは、最近になってようやく
殆ど全員がきれいに食べられるようになりました。


説得したり褒めたり叱ったり…食べ方を教えるのは
かなりの忍耐が必要でした。どう考えたって
こども達にとっては、スプーンがあったとしても
もう片方の手を使って食べた方が楽だったりするもんね。

そう思うと、あたしの両親の躾け方は、とんでもない
忍耐力と信念があっての事だったんだなと、今思う。
お食事中にふざけると、本気で怖かったもんなぁ…(笑)


お勉強が出来なくても言葉遣いが悪くても、
せめてご飯の食べ方だけは、きれいであって欲しい。
場所や雰囲気に応じて「きちんと」出来る子に育って欲しい。
そういう風に教育される事で、どんな場所に行っても
「自信のある立ち居振る舞い」が出来るようになるってもんでしょう。

ご飯をきれいに食べるっていうのは、一緒にご飯を食べる人、
それからご飯を作ってくれた人を尊重することでもあると思うから。
そういう気持ちも、もうちょっと感じてもらいたいものです。