2009/10/08

どーにも出来ない事

Hogarで生活して、一年半。
こども達との関係が深まれば、色んな事が見えてきます。


最初は、なんて可愛いこども達だろうって思った。
こういう施設に入れてもらえて幸せだねって。
きっと普通にHogarに遊びに来てくれて、半日とか数日間
こども達と戯れて帰っていく友人達が普通に思う感想かな。

でもね、一緒に暮らして、ここまで関係が深まって、
彼等がどうやってここに来て、過去に何があって、
学校を卒業したらっていう所まで考えたりすると正直言って本当に辛い。
特に、過去にあった事なんか、知りたくなかった事だらけ。


だって、知ったところで、あたしには何もしてあげられない。
彼等の人生をどうこうしてあげられる訳でもない。
しかも残された時間はあと半年もない。

出来る事と言ったら、過去にあった出来頃は知らないフリして、
今まで通りに楽しく仲良く家族みたいに過ごす事くらいかな。
情けないけど、きっと、自分にはそれしか出来ないと思う。

施設の中にも色々と問題があって、何とかしたいのは山々だけど、
ボランティアっていう立場で、残された時間も少ない自分としては
そこまで大きな問題には手出し出来ないし、口出しも出来ません。


どれだけ心配しても、実際に何もしてあげられないんじゃ本当に
意味ないんだけど、最近は心配事があまりにも多すぎて、
そろそろ胃がやられそうです。
そして、こんな弱い自分に、また凹む(笑)

よし、今夜はお粥にしまーす。

2009/10/07

Producto Japonés!

滅多にブログに書く事もありませんが、
相変わらずピアノとリコーダー指導は続けています。

月・水・木は時間割をきっちり組んで音楽指導の日。
火・金は会議が入って外出する事もあるのであえて時間割は組まず、
こども達の宿題を見たり、折り紙やったりちびっ子達の耳掃除したり。
そして土・日は一応お休みを頂いているので、最近はマリネラのレッスン、
用事がなければHogarでこども達と戯れる…といったところでしょうか。


20人近くのこども達にピアノを教えるのはかなり大変で、
中にはピアノから脱落してしまったけれど
それでもリコーダーを吹きたいという子も居ます。



ずっと練習しているけれど、なかなか上手くならない少年達。
なんで吹けないんだろう…と、もう2ヶ月くらいずっと考えたりしました。

ヤル気を失わないように、でもちょっと厳しく真剣に、
でも優しく…とか色々考えたわけですよ。


でね、今日ね、試しに自分のリコーダーを使わせてみた。
そしたらなんと!!!普通に良い音が出るじゃないの!!!



天下のYAMAHAさん、さすがです。
さすが、Producto Japonés(日本製品)です。

そして試しに、少年の持っていたリコーダーを吹いてみたら…
酷い。酷すぎる。こんなので指導していた自分が酷い…。

少年達、今までと同じように吹いているのに良い音が出せてる自分に
かなりご機嫌で、これからの上達が楽しみです。


あらためて、日本人であることを誇りに思った瞬間でした。

2009/10/05

おにぎりとマリネラ。

先週は疲れるほどこども達と一緒に過ごし、週末はしっかりお休みを満喫!


健康診断のためリマに集まった隊員達と、日本食パーティー。
「ゆかり」のおにぎりです。美味しかったです。



リマにはしょっちゅう来れるけど、仲間とワイワイご飯を作って食べる。飲む。
これが本当に幸せです。
楽しい時間を共有させてくれた仲間達に、感謝。



そして土曜日。
隊員達との魅惑の韓国焼肉へのお誘いを断念してまで、
ついに行ってきました。マリネラのレッスン!

マリネラとは、パタリロの国ではありません。
9月の日記にも書いたように、ペルーの伝統的かつ有名な踊りの一つです。

見学のつもりで行ったのに、なんとその日からクラスがスタート。
女性は裸足で踊るし、ハンカチは来週までに探せば良い。
じゃ、これはもう受けるしか無い!と、6時~9時のクラスに申し込み。

初回だから基礎のステップだけかと思いきや、意外と充実。
しかも、練習用のスカートを貸してもらって一気にテンションアップ!!!

練習用と本物は重さも素材も全然違うけれど、広がり具合は同じです。
見てくださいな、このヒラヒラ具合。

※写真はイメージです。


解っていただけるでしょうか。こんな乙女心。
いやー、解らないよねぇ…。

サルサの癖が抜けない自分としては
ターンのタイミングとかどっちの足からとか
色々戸惑ったりしたけれど、とにかく楽しいです。
スカートの裾を持った左手は、基本的には常に自分の肩の高さに
ないとダメなのでめちゃくちゃ腕が疲れますが
スカートをひらひらさせて踊ってる自分に、ちょっと酔います(笑)


そんな訳で日曜日は早速、練習用のスカートを探しに行きました。
オーダーメイドで、200ソーレス(約7,000円)。
絶対に紫色!と決め、生地まで見に行きましたが
日曜日だったので開いてるお店があまりにも少なくて断念…。

こっちの物価を考えると結構なお値段なので、
いきなりこんなの買っちゃう自分もどーなのよと思い
一応は思いとどまっていますが…おそらく一ヵ月後には
マイスカートで練習している事でしょう。ふふふ~♪


さ、今週も頑張ります!

2009/10/01

今日から10月!

気が付けば今日から10月。

ペルーでは10月と言えば「El mes morado(紫の月)」と言われています。個人的には紫色が大好きなので、意味もなく興奮。なぜ「紫」かと言うと…

今月はペルーの宗教的行事の中でもかなり重要な「Señor de los milagros(奇跡の主)」が祝われる月です。どんな行事かと言うと、セントロのNazarenaという有名な教会(去年、Hogarの少年達のConfirmaciónが行われた場所)でミサが行われ、そこから数日間に渡ってお神輿を担いでリマ市内を練り歩くのです。そして、この行事に参加する人達は、キリストの受難にちなんで紫色の服を身に付けるそうです。


と、まぁこうやって書いてしまうと「ふーん」って終わってしまいそうですが、実はかなり歴史のある行事なのです。ネットで調べてみたところ、日本在住のペルー人が多い事から、各地でこの行事が行われている事を知りました。中でも神戸ではわりと規模が大きいみたいで、日本語で具体的な説明が書いてありました。去年、まだスペイン語をそんなに理解出来ていなかった時に説明されて適当に理解してた状態だったので、今更だけど改めて内容を知りました。

去年は行けなかったから、今年はちょっと見に行ってみようかな。もちろんキリスト教徒でない自分としてはただのミーハー気分ですけど…。なにを隠そう、「紫の服」と聞いて、真っ先に江戸時代の「紫衣事件」を思い出し、次いで「禁中並公家諸法度」「後水尾天皇」といった言葉が頭をかすめる自分に驚きます。

さらに、「神輿」と聞いて、静々と街を歩き回るだけでは物足りません。茅ヶ崎生まれの自分としては、浜降祭を思い出して血が騒ぐ…。


ペルーのお神輿(Señor de los milagros@リマ)と、


日本のお神輿(浜降祭@茅ヶ崎)。


って、比べる対象でもないけれど、思わず…。
やっぱりあたし、日本人ですね(笑)



大好きな日本まで、あと少し。
ペルーに来てからの一日一日は毎日がドラマのようで(ありえない事もたくさん起こるし。笑)充実していたけれど、残された時間を思うと一瞬で終わってしまいそうな気がします。今日から10月と聞いて、なんだか焦る。

「来年もあるから大丈夫」と思って、去年やらなかった事、去年行かなかった場所、たくさんあります。こういう行事とかマリネラとかね。でも、帰国する時に後悔しないように、なんでも、とことん、やっていきます。


明日は定期健康診断!
リマで隊員達と集合だー!!!みんなとリマを満喫するぞ☆

2009/09/30

4号報告書と自分の現状

JICAへの4号報告書を提出しました。

赴任後18ヶ月の時期に提出するのが、4号。
残すところ24ヵ月後の最終報告書のみ…。
もう、そんなに経ったんだねぇ。


毎回書いていて、少しずつこの施設の状況が
良くなってきている事を実感して、ちょっと安心。


そして衝撃を受けたのは・・・
フォーマルな日本語、難しい。
ってこと。かなり苦戦した気がします。



月曜日から日本人の女の子がHogarに遊びに来てくれて
こども達の事とか色んな事をお話ししたんだけど、
自分の日本語があまりにもおかしい事に気付いて凹みました。

「それぞれの子が」って言おうと思ったら「cadaこども...」って喋りだすし、
気が付いたら自分で何言ってるのか解らなくなってるし。


これって、小さい頃にドイツから帰ってきて
日本人のお友達と喋ってて陥った感覚にすごく似てる。
喋りたい事は頭の中で固まってるのに、なかなか言葉になって出てこない。
あの頃は本当に酷かったんだよね…。

だからってスペイン語がペラペラになったって訳では全然ありません。
こどもの頃だって、ドイツ語はそこまで喋れてなかったもん。
ただ、頭の中で切り替えが出来なくて辞書が働かなくなっちゃうって感覚。
海外で生活してるみなさん、こういう状況に陥ってないの?なんで大丈夫なの?

とにかく自分は、かなりヤバイって事です。
このまま生活した半年後を想像すると、恐怖です。


と、自分の現状に対する不安は募るばかりですが
何はともあれ、報告書は無事に提出。

今宵はとっても幸せじゃー♪

2009/09/28

第四日曜日

昨日は第四日曜日で、こども達の家族がHogarに遊びに来る日でした。
諸事情によりサルサのコンクールに出るのは辞めたので、昨日はかなり久しぶりに第四日曜日をHogarで過ごす事に成功。いやー、やっぱり日曜日のHogarって良いね、と、改めて思いました。

あたしの第四日曜日の役割は(別に誰に期待されているわけでもなく勝手に思ってるだけ。笑)、スタッフが知らないこども達の顔を家族に話して聞かせて安心してもらう事だったり、誰も会いに来てくれないこども達といっぱい喋って遊んで楽しく過ごす事。


お昼前に外出先からHogarに戻ってみると、既に数人の家族がこども達に会いに来て帰った様子。そんなこども達は、「さっきお母さんが来たよー!」と笑顔で駆け寄って報告してくれる。久しぶりにお母さんが来て、なぜか照れてしまう子も居る。Hogarのこども達全員にお菓子や果物を持ってきてくれる家族も居る。

反対に、家族が誰も来ない子も、もちろん居る。家族が誰も居なかったり、居るのに、もうずっと来てくれなかったり。そういうこども達はやっぱりどっか寂しそうなんだけど、さすがに一年半も一緒に生活していると、色んな事を語ってくれるようになる。屋上で一人でお洗濯してたり、パティオに居る家族と楽しそうに過ごす子を横目で見ながら一人でボールで遊んだり、お部屋で一人で宿題やったり…。

そして、家族が来てくれてご機嫌だったこども達も、夕方になってみんな帰ってしまうと、実はすごく寂しい顔になってしまうのです。毎月必ず来てくれる家族も居れば、「また来るね」と言いながらも滅多に来てくれない家族も居る。「もうすぐ一緒に暮らせるようになるから待っててね」と言われ続けてもう一年が経つケースだってある。


そんな彼らと過ごすのは、実は一年前はちょっと寂しくて辛かった。でも、あたしが慣れたのか彼らが慣れたのか、そんな時間を一緒に過ごすのが当たり前になりつつある事に、昨日気が付いた。もう何ヶ月/何年も誰も来てくれないとか、本当はお母さんじゃなくて叔母さんに会いたいんだとか、悲しい時はどうしたら良いのとか、たまーに来るお母さんは嘘ばっかりつくの本当は解ってるんだとか、そういう事を、こども達が自ら語ってくれるようになった。

一年前のあの頃は想像も出来なかったけれど、一緒に生活する人に心を開くって、こういう事なんだね。特に思春期の女の子達との付き合いは難しくて、たまにご機嫌斜めになられると「どーしよーどーしよー」って思っていたけど、今は「そんなもんだ」としばらく距離を置いて、相手がまたあたしと話す時間を持とうとするまで待てるようにもなった。さらに、気が付けばあたしだって、中学生の女の子に対して自分の友人関係の愚痴を聞いてもらったりするようになってる。10歳以上も年下なのにね…(笑)


嬉しさと寂しさが入り混じる、ちょっと複雑な第四日曜日。
来月も一緒に過ごせますように。


おまけ・・・Eliasに弟分が出来ました。

「赤ちゃんがいるよ~ 赤ちゃん何してるのー?」と、
4歳になりたてのEliasが2歳半のGastónをあやしています(笑)
そんなEliasが可愛くって、もーたまりません。

2009/09/25

あと半年

ペルーでの生活も、残り半年になりました。


駒ヶ根訓練所で、スペイン語を学ぶためにと先生が教えてくれた曲。

語学の仲間達とよく歌った曲。久しぶりに聴きました。



あまりにも久しぶりで、

そして歌詞にグッときて、笑える。

あれ、この曲の出だしってこんな歌詞だったっけ、って。

---
Se que hay en tus ojos con solo mirar
que estas cansado de andar y de andar
y caminar, girando siempre en un lugar
---


そうだよねー

ペルーに来てから、いつも同じポイントで悲しんで

正直者がバカを見るってこういう事かって凹んだりして

いつも同じ事の繰り返し…。

それでも人を信じて期待してしまう自分。

いつまで経っても、全く変わりません。

ま、それが自分のやり方だから、もう良いんだけどね。



残された半年の間にも、どうせまた

色んな種類の嘘に出会って悲しむに決まってる。

信頼を寄せていた人に悲しい事言われるに決まってる。


それなりに打たれ強いとは思っていたけれど、

それは身体だけで、心が痛むような打たれ方には

何歳になっても慣れない自分がいます。



でも、泣いても笑っても、あと半年。

きっとあっという間に過ぎるんだろうな。

くよくよ凹んでる場合じゃないな。


もうちょっと欲張って、楽しんで、強くなって、

そして、笑顔で日本に帰るんだ。


Pintarse la cara color esperanza
Tentar al futuro con el corazon...