2008/07/02

machismo

まだ来てからたった3ヶ月ですが、この国について、個人的に思うこと。

未だにこの国では「machismo」という概念が根強い。スペイン語の辞書には、「男尊女卑」、「男らしさの誇示」とあります。「男尊女卑」だなんて、時代錯誤もいいとこだよなと思ってしまうけど。でも、これが現実。実際には男性があんまり働かなくて、奥さんが子どもを背負いながら働いたりしてるのをよく見るけれど・・・それでも男性が強いらしいです。

* 例えばペルーに来てホームステイさせてもらっていた家庭で。
パパはとっても優しい人だけれど、お皿洗いやお掃除は一切しないそう。もちろんお手伝いさんを雇っているからそんなに家事もないんだけれど、一度、パパがお皿を洗っているところを見て、ママがかなりびっくりしていました。結婚してもう10年くらい経ってるはずなんだけど・・・。

* 例えばHogarで。
男の子たちが用事があって遅く帰って来て、ご飯をこれから食べようという時。自分たちで用意するのかと思いきや、スタッフが女の子たちに「ご飯の支度してあげなさい」って言うのね。え?!お皿に盛るだけだし、めっちゃ簡単だし、なんでそんなの自分たちでやらせないの???と、あたしは当然のことながら思うのですが。

* 例えばパン屋さんで。
「掃除は男の仕事じゃないから」という理由で、かつてのペルー人パン職人はまったく掃除をせず、そのせいで壊れてしまった機械がいくつか・・・。例え「掃除は男の仕事じゃない」という主張を100歩譲って認めたとしても、「パンを作る機械のメンテナンス」はお前の仕事だろ!と言いたい。

* 例えばパン屋のリニューアルイベントで。
前の日記にも書いたけど、男はビールを飲み、女は掃除をする。みんなで掃除をして、その後にみんなで飲めばいいのに。でも、女性は誰も文句を言わないし、男性はだれも手伝おうとしない。あたしの最も嫌いな構図。どうやらこれ、当たり前らしい。


そんな感じ。どー思います?日本のみなさん。

もちろんあたしは「働いているペルー人男性」とそんなにたくさん知り合っているわけではないから、自分の考えが正しくない可能性も大です。これだけは断っておきます。


でも・・・例えばかつての日本のように、男性がきっちり働いて、それで家計が成り立っているというのなら、女性が家事をやるのは良いと思う。個人的にはあまり好きじゃないけれど、まぁ理に適ってる。一種の役割分担。適材適所だったのかも知れない。

でもこの国の現状は、かつての日本ともちょっと違うよね。「これは男の仕事じゃない」と言うならば、「じゃあ『男の仕事』をどれだけやってるんじゃお前は!」と言いたい。あたしの主観的な意見では、あまりその義務を果たしていないように思えてしまうのです。ご存じの通りこういう不平等は大嫌いなので、そういう場面に遭遇すると未だに毎回びっくりしてしまいます。


ある時、ここのスタッフが子どもに「男の子は青、女の子はピンクって決まってるのよ!そういうモノなの。」って話しているのを聞いて、そうか・・・未だにそういう方針なのかと驚いたこともありました。でも、まだ何も言えない。「日本ではこうだけどね~」っていう話をした事はあるけど、「こうしよう」とはとてもじゃないけど言えません。なぜなら、ここの女性たちが男女同権をどれだけ望んでいるのかが今の段階では全く見えてこないから。

そもそも、「権利」というものは、自分が心底欲しいと思った時に、腹を括って闘ってでも勝ち取るものだと思うのです。あくまでも個人的な持論だけど、黙っていて他人からポロリと与えられた権利は、「甘え」の言い訳にしかならないと思うから。


この国は、あと10年もすればきっとものすごく変わる。貧困が減るかと言われると残念ながらあんまり希望は持てないけれど、欧米や日本のように女性が社会に出るチャンスは広がっていくはず。

ここHogarの女の子たちには、そんな時代になった時に、しっかり生きていける女性でいて欲しいと心底思う。例え裕福な生活は出来ないとしても、正当に女性としての権利が主張できるように、それだけの義務を果たせる、責任の持てる女の子でいられるように。

そして男の子たちは、「女の子が掃除するのが当たり前」「これは男の仕事じゃない」だなんて悲しいことを思ったりしないような、素敵な紳士になってくれるように・・・そういう方針のもとに成長してもらいたいものです。

7 件のコメント:

MB さんのコメント...

男尊女卑!
日本ではもはや死語となりつつあるけど、まだまだそういう概念が残ってるんだね。それはびっくりだ…。南米ってあんまりそういうイメージなかったけど、いい勉強になりました。

mizue@ちがさ来 さんのコメント...

こんばんわ~。

確かに、その状況(自分の手が空いてるのに忙しい人がいても手伝おうとしない状況)は、周りの人がみんな思いやりがない人のように思えて悲しくなる、というかイヤかも。ちょっと凹むわ。。。でもきっと彼らにとっては普通なんだろうから、彼らを責めることなんてできないし。もろにカルチャーショックだね。

この2年はまりこにとっておっきな宝物になりそうだね!応援してるよ~。

ペプシコアラ さんのコメント...

機械のメンテは使ってる人がやらないとね!
たしかにメンテは男の仕事だ!
というより、使っている人の仕事だ!男女関係なし!(^_^;

ってか、男からみてもペルーはひどいなぁ!

でもね、日本だって戦争に負けてアメリカ指導のもとに日本が憲法の案を考えてたときに、日本が作った案は男女平等でない部分が多く、驚いたアメリカ人女性がそれらを全部削除させて男女平等の憲法になったんだよ。

つまり、誰かが強制的に男女平等にしないと、国民は変わらないと思う。
日本はそれでも本当の意味での男女平等は数十年後でしょ?

ペルーも誰かが強制的に政治的に変えない限りは、男女平等にはならないと思う!

しらたまさんが男女平等を主張しても
「所詮、外人だから…」
で終わりそうなので、
せめて、不平等なりに

「仕事をしている時間は男女とも同じ」

にできればいいなぁ!
それだと、男がビール、女が掃除、というシーンはなくなるよね!
この主張はだめかなぁ~!(^_^;
働く時間ぐらい同じにしたいよねぇ~!

匿名 さんのコメント...

ヤバイ…

我がチームのボス、そのもの!!!

今まで彼の行動を見ていて、「子供だから」
と思っていたけど、お国柄なのね…。
こりゃ~治んないワケだわ。

やっぱり育った環境って、その人の
人格形成にものすごく影響を与えるんだね。

マリコン、、、じゃなくてマリが接している
子供達は、もう少し、自分本位じゃない
行動ができるようになるといいね。。。

胡蝶 さんのコメント...

こんにちは、アレキパにいるSVの胡蝶です。
職場の食堂で一緒に食べているときなど、男性の冗談にかなりきついmochismoを感じますが、他の女性たちは、ただ笑っているだけ。・・・ぐっとこらえながらも表情が引きつっていく私です。
最近出産した女性は、赤ちゃんが女の子だとわかって、ベビー用品をすべてピンクで揃えたと言うし。
先日知り合った弁護士はジェンダー問題が専門なので、詳しく話を聞きたいと思っています。・・・田舎では特に、DVも深刻なようよ。

ペプシコアラ さんのコメント...

読み返してみて、ふと思ったんだけど…

しらたまさんが将来結婚したら、旦那さんに皿洗いしてもらって、料理を皿に盛り付けるのも旦那さんにやってもらうの?(^_^;

その辺も平等にするの?(^_^;

いや、まぁ、ここは施設だから、各自でやらせるべきだと思うけど、将来しらたまさんの家庭ではそうするのかなぁ~(笑)
ってか、これも男尊女卑の一部になるの?

しらたま さんのコメント...

>MB
でしょ!すごい懐かしい言葉のような気がするんだけど、世界ではそれが当たり前な国がたくさんあるんだよね。それと同じように、女性が何もしないのが当たり前の国もあるって話もあるしね。不思議な世の中です・・・。


>mizue
ひゃっほう!怪我は治ったかい?

ほんと、手が空いている誰かがやれば良いのにと思うんだよね。治安も良くないのに女の子たちを遅くまで働かせておいて、自分はビールという姿勢がとにかくイヤだったの!せも、責めることも出来ないというなんとも複雑な状況。とりあえずはぐっと耐えて見ることにします。


>ペプシ
うんにゃー。強制的に与えられた男女平等は本当の平等ではないんだな。個人的な意見では。

ちなみに、もしあたしが結婚したら・・・家事は、時間のある時に時間のある人がやる。お料理としてもらったら、お礼に片付けをする。それだけの事だよ。


>匿名(アナっ子)
告知メールありがとう!(笑)
そうか・・・そういえばおたくのチームリーダーは、混血だったねぇ!あはは。今までにアナっ子から聞いてた話を思い出すと、今、すごい笑えるかも!!まぁ、「この国はそんな人ばっかりじゃないヨ」と変なフォローをしたくなるネタもあったけど・・・(笑)


>胡蝶さん
わお!アレキパから・・・ありがとうございます!
やっぱりそちらでも同じなんですね。個人的にはものすごい違和感があっても、周りの女性たちがそれを当たり前を受け止めている時点では何も動けないです・・・。それでみんなが幸せならまぁ良いんですけど。なかなか難しいですよね。