2009/01/29

居場所

久し振り(と言っても2週間ぶり)に、弟Julioに会ってきた。

前に会った時は最悪だった。何があったかと言うと…
エクアドル旅行のお土産としてチョコを渡した時のこと。
「いらない!」と言い張って受け取らなかった弟くん、
最終的にはしぶしぶ受け取ってくれました。

でも数日後に会って、チョコ食べた?って聞いたら、
「チョコ?捨てたよ。」と。サクっと。

そんなの絶対に嘘って解ってはいたけれど、
そういう言葉や態度にあたしがどれだけショックを受けるのか
誰よりも一番知っているくせに、あえてそれを言うところが
とにかく気に入らなかったのです。18歳にもなって!!!

その日の午後すぐに「ごめんなさいメール」を送ってきたから
「近いうちにお昼ご飯一緒に食べようね」とお赦しメールを返したんだけれど、
その後、自分の体調があんまり良くなくて、行く気になれなかったわけです。


だけど今日は遠くであたしを見つけたJulioがこっそりと、
でもすごーく嬉しそうに微笑んだのを、あたしは見逃しませんでした。

公園でジュース飲んで、チョコ食べて、お喋り。
この前のこともちゃんと謝ってきた。やれば出来るじゃん。


人見知りが激しくて、不器用で、ちょっと頑固。いや、かなり頑固か。
引き取ってくれた叔母さんの家族になかなか馴染めないあの子を
「18歳にもなって忍耐も協調性もないヤツ」と思っていた。

けれど、15年近く生活していた自分の居場所だったHogarを
すごく不本意な形で追い出されて、今まで2回くらいしか会った事のない人たちと
一緒に生活をしなきゃいけなくなった彼には、大変で当たり前なんだ。


Hogarに居るこども達の様子を色々と訊いてくる姿。
それを楽しそうに懐かしそうに、でもちょっと寂しそうに聞く姿。
そんなJulioを見ていたら、せめてあたしと一緒に居る時くらいは
「自分の居場所」だと思ってもらえるようにしてあげなきゃと思うのでした。

Julioが引き取られた先が、タクシーで10分の場所で良かった。
もし日帰りで行けないような場所だったら、今頃どうなっていたんだろう。


残された時間は1年2ヶ月。
ちょっと頼りないかも知れないけど、彼が自分で自分の居場所を
作れるようになる日まで、しつこく会いに行けますように。

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