最近はHogarでの活動ネタがめっきり減ってしまったので…たまには活動の事でも書こうかな。とは言ってもここ数ヶ月間は代わり映えのしない日々を送っていて、一週間の過ごし方がほぼ安定しているので目新しい事はありません。あれ、もしかしてコレって「順調」と言って良いのかもしれない。
ご存知の通り、最近はもっぱらピアノの先生と化しています。
少し前にも書いたけれど、ピアノはこども達にとって凄く良いなと改めて思う。寄贈して下さった方には本当に感謝しています。ちょっと反復練習をすれば基本的には上手くなるし、集中力、忍耐力、そして思考力とか想像力に繋がるのではと思われる節が本当にたくさんあるんです。
難しいからと言って練習を途中で止めたがる子、完璧に習得してないのに「もう出来たから」と言って次に進みたがる子、色々。総勢20人くらいのこども達に教えているので、それぞれの性格の違いを考えながら教えるのは自分に忍耐が必要で思ってたよりも大変。それでもやっぱり、上手く弾けるようになった時の嬉しそうな顔が見られるって本当に楽しい。ピアノはこの先もずっと、Hogarに居る限りは続けたいなって思う。
あとは、ご飯の食べ方。マナー教室の先生みたいな感じでしょうか。
普段はこども達を溺愛しまくってるあたしですが、ご飯の時間だけは鬼になります。さすがに他のスタッフと一緒に食べている別のテーブルの所までは注意できないけれど、いつも一緒に食べる小学生の男の子チームのご飯の食べ方は、去年と比べるとかなり綺麗になりました。これ、自分で言うけど、快挙です。今なら、レストランに連れて行っても恥ずかしい思いはしなくて済みそうってレベルまで来ました。
もう何ヶ月間も、何度も何度も注意しているから、そろそろ出来て当たり前。でも、スプーンがあるのに手で食べ物を掴もうものなら、スプーン使わないならもう一生スプーン使わずに食べろとスプーンを取り上げて本気で叱る。ご飯が口に入っているのに喋りだす子はとりあえず無視。一切聞かない。
ここまで徹底しようか、他のスタッフの手前だいぶ迷ったけれど、やって良かったなと思う。そう思えるようになったのは、他のスタッフもこども達にちょっとずつ注意するようになってきたから。「親の背中」ならぬ「同僚の背中」作戦は、ゆっくりだけれども浸透していっているようです。
この施設では、自分の思い描いていたような「青少年活動」は全然出来なくて、一時は本気で悩んだり、他の国の隊員はどうしてるんだろうとか気になった事もあった。けど、最終的にあたしは「Hogarに居る人」「こども達と共生する人」になって、自分にしか教えられない事を通してこども達の世界が拡がれば良いかなと考えるように決めた。その頃は、すごく妥協しているみたいでちょっと嫌だったんだけれど、今は、これで良かったのかも知れないと思う。
「100%の力を出し切って満足出来る活動してますか」と訊かれたら、とんでもない、恥ずかしくって何も言えません。本来であればもっともっと色んな活動らしい活動をするべきなんだと思うから。もっともっとマードレを説得したり働きかけたりしなきゃいけないのかも知れない。
でも、こども達が「ありがとう」「ごめんなさい」って自ら言うようになった。ゴミを道端に捨てなくなった。文化の違いをそれなりに尊重して受け入れられるようになった。ご飯をきれいに食べられるようになった。
小さい事だけど、お勉強が出来るよりも、大切な事だとあたしは思う。
最近はそんな事を考えながら過ごしています。
さて、あたしのElias。
最近はほんとーに良く喋ります。
あたしに、ブタさんの貯金箱と、大きな黄色いギターを買ってくれるそうです(笑)
1 件のコメント:
書くことが無いってこと=順調な証拠だね。
今までがトラブルが有り過ぎだったんだよね~。これでミンチン女史さえ居なくなれば最高なのにね。
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