「宗教」について、日本人としては(あくまでも相対的に)考える機会の多い人生を歩んできたとは思っていたけど、最近改めて真剣に考える日々が続いています。
良くも悪くもいい加減な「日本人の宗教観」を理解してもらうのにも一苦労で、ようやく一人、日本人の一般的な宗教観と、あたし独自の信念を理解してもらうことができたくらい。
この施設のこども達はみんなキリスト教徒だから、それなりに知恵を付けた大きい子たちは何かと「神様が望めば」的な発言が多い。どこまで本気でどこまで冗談なのかがイマイチよく解らないのだけれど…あたしは良い事があっても神に感謝しないし、かと言って悪い事が起きても神のせいにはしない。良いことも悪いことも、基本的には全て自分次第と思っているから。でもそういう感覚、彼等には理解し難いようですね。
そんなあたしですが、キリスト教に改宗しようかと真剣に考えた瞬間がありました。それは…少年達に「堅信式でのマドリーナになって欲しいから改宗して!」とかなり真剣に頼まれた時。
お父さん・お母さんのいない彼等は、堅信式で親代わりになってくれるパドリーノ、マドリーナが必要です。ある少年は、教会の神父さまのお部屋まで行って、マドリーナになってもらいたい人がいるとあたしの話をしてくれたらしい。けれど…洗礼も堅信式も受けてないし、当然のことながらキリスト教徒でないあたしは、彼等のマドリーナにはなれないのですね。
そんなワケで、国際結婚のために改宗する人は世の中にたくさんいるんだから、愛するこども達のために改宗するのもアリかなってふと思ったりしたのです。だって他にも大人はたくさん居るのに、わざわざキリスト教徒じゃないあたしにマドリーナになって欲しいなんて言ってくれるんだもん。そんな話を聞いた時はものすっごい嬉しかったんだよ。だから結婚のためも堅信式のためも、同じかなって(笑)
でも…心の根底ではキリスト教徒じゃないのに、それでも洗礼を受けるというのは神へのRespetoが足りていないと思うので、そういう意味でもやっぱりあたしには出来ない。改宗するのであれば、100%本気でお空の神を信じる気持ちが芽生えてからじゃないとね…。
残念だね、少年達。
マドリーナにはなれないけど、なって欲しいと言ってくれた君たちのその気持ちは一生の宝物です。
他者のために、他者とともに。 Do not merely look out for your own personal interests, but also for the interests of others.
2008/08/26
宗教
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2 件のコメント:
ってか、
世界の先進国で、神がひとつでないのは日本だけらしい!(笑)
日本はいろんなものに神がいるからね!
山の神、川の神、等…。
神社だって…。(^_^;
山の神、川の神がいるように、あたしには揺るぎない「あたしの神」がいるからね…。でもカトリック信者の人たちにとっては、そういう思想は理解し難いようで面白いです。
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