2008/06/04

今になって思うこと

何かしら前例のない事をやらかしたりみんなが言いにくいことを
ズバっと言ってしまったりすると、周りからの風当たりはそれなりに強くなるもの。
でも上手くいけば、新しい道はどんどんどんどん拓けていく。

理解してもらえる人にはものすごい受け入れてもらえるけど、
そうではない人からは理解されないどころかかなりの反感を買い、
結果的には上辺だけの付き合いになってしまったりもする。
上辺だけの付き合いほど空しいものってないもんね・・・。

もちろん、理解してもらえなかった人たちにどれだけ歩み寄れたのか、
歩み寄ろうと努力したのかっていう視点も忘れちゃいけないけれど。

「そんなの気にするな」と言ってくれた人もいたけれど、あたしに欠けていたのは
そこだったんだなぁと改めて思う。ま、歩み寄るのが大人なのか、
気にしないのが大人なのかっていう議論ももちろん人それぞれだけれど(笑)


これは、5年弱のサラリーマン生活を通して身を持って学んだ事のうちの一つ。
どれだけ「自分は間違っていない」という自信があっても、
応援してくれる見方がたくさんいても、辛い時はなかなかに辛かった。
こう見えて(?)なかなかに小心者ですからね・・・。

結果、色んなことに疲れてしまって、ある時を境に、かなりぬるーい日々を
過ごしてしまったわけです。ホントに、情けないくらい弱かったなぁ。


今になって思うことは、現状に不満を抱いていても、
きっと変革に伴う痛みや摩擦に直面するのを避けるために
あえて現状維持の道を選択する人もたくさんいたんだなという事。

自分の都合で勝手に動いて、その影響が誰にどんな風に及ぶかって事、
考えてなかったのかも知れません。いや、全く考えてなかったね。

「やりたいからやる!」「行きたいから行く!」「嫌だから無くす!」
⇒「承認された!わぁーい!!!」…みたいな。今思うと、ありえない…。
もちろん、それによって良い影響も与えたという自負もあるけれど。


今、この施設にいて、全体的にみんながもっと幸せになるために
何が必要なのかなって考えると、やっぱりガツンと石を投げてみたいなと、
単純なあたしはついつい考えてしまう。

けれど、ここに居るスタッフたち、子どもたちがそういう変革を
望んでいるかは、まだ全然解らない。きっとそんな意識もないのかも。

あたしは2年間しかここに居ないけれど、もう10年以上もここで
子どもたちと生活を共にしているスタッフもいれば、
きっとこれから10年以上もここで生活していく子どもたちもいる。

2年間ここで暮らすと言えども、あたしには老人ホームにもう一つの
居心地の良いお部屋が用意されていて、辛くてどうしようもなくなったら
ちゃっかりいつでも帰れるお家が日本にある。

でもここのみんなにとっては、ここがお家で、これが彼らの「生活」なんだから、
波風を立てずに現状維持という選択肢もあるんだな、と。


わざわざ摩擦を起こして痛みに耐えたりするよりも、
どんどん水に流して気楽にやっていく方が幸せだったりするのかな。
何度も同じことで叱られても全然堪えてない様子を見ると、
もしかしたらそういう国民性だったりもするのかな、とか、
あたしが細かいことを気にしすぎなのかな、とか。



そしてもう一つ。
マードレたちはいつも、子どもたちに「時間を守れ」、
「マリ、みんなに時間を守るように指導しなさい」と言います。

これまで毎日、常になんとかして時間を守ることを覚えさせなくちゃと
かなり真剣に頭を悩ませてきたけれど・・・よく考えたら
あたしが来る何年も前から、彼女たちはここで働いているわけです。

でも、なんで今になってそれを言うの?
着任してから今までは何もしてこなかったの?
口うるさく言ってきたけど効果なかったの?
自分たちでは結果を出せなかったの?

それを、ポッと来たスペイン語もつたない日本人に
その指導を委ねようというのは、なんとも無理なお話だよね(笑)
この組織の運営力にかなりの問題があると思うのです。

もちろん、出来る限りのことは、すべてやるつもり。
でも、彼女たちにも難しい事だったんだと思うと、本当にちょっとず
つみんなと一緒にやっていけば良いんだなという気持ちになりました。

あんまり気負わずにやっていけばいいんだよね。
ここに来てからずっと、あんまり焦らないようにって
自分にそう言い聞かせてきたけど、
今日やっと、心底そう思えるようになりました。

よかったよかった。
これからもきっと色々あるけど、もう大丈夫。

自分のペースじゃなくて、ここのペースでやっていけばいいや。
結果は後からついてくると信じて、しつこくプチ改善を繰り返していきます。

6 件のコメント:

あつこ さんのコメント...

しらたまさん

お久しぶりです!
いつも日記を楽しくよませてもらっています!

でも、文面だけでは決してわからない、しらたまさんにしかわからない辛さや苦しさがあったんだろうなと思います。

異国の地で生活するって、並大抵のことではないですよね。本当に大変なことだと思います。
孤児院という、ある種特殊な環境の中に、そとからの人が寝食をともにするというのは、他の協力隊員とはまた違う辛さもありますよね。


でも、そういう環境だからこそ、他の人が得られないものを、しらたまさんは得られるのかもなぁって思うのです。
わたし、しらたまさんにお会いしたことがないですが、すごくあったかい心の持ち主なんだってことが、伝わってきます。

以前、わたしも数年間のOLをやめたあと、インドネシアの孤児院で活動したことがあります。
その時、痛感したのは、自分がどんなにがんばっても、結局彼等の人生を背負うことはできない、という悲しい現実でした。

自分が来た意味はないのかもとおちこむこともありました。
でも、それでもやっぱり、自分が人の笑顔や一言で救われたことがあったように、たった一言でもその先の彼等の人生に、自信や誇り、愛された記憶などを残すことができたなら、それはとても意味のあることなのかもしれないと思い直しました。
愛された経験は、例えその人はいなくなっても、一生の財産ですからね。


何をいいたいかというと、しらたまさんが
そこにいる意味はカナラズあると思います!!
それは、いましらたまさんが地道にやってらっしゃる活動ひとつひとつの全てが、本当に
必要で、大切なことなんだと思います。
実際に、しらたまさんをママのようにしたっている乳児(ごめんなさい、名前がワカリマセン・・)は、しらたまさんのおかげですくすく成長している訳ですし・・

よく思ってない人もいるのかもしれませんが、よく思ってくれている人が一人でもいたら、認められているということで、素晴らしいじゃないですか!
人間関係(特に大人ですよね・・きっと・・)が一番時間がかかりそうですよね。
でも、アツイ情熱とクールな頭をもったしらたまさんなら、きっとこの先もきり拓いていかれることを信じています!!

きっと、できてない!って思うことよりも、
実際は出来ていることの方が多いんじゃないかな、なんて思います。
少なくとも、日記を拝見していると、しらたまさんの有意義な活動がツタワッテきますよ!

なんだか、よく現地事情をしりもしないででしゃばったことを言ってしまってすみません。
しかも、ものすっごく長くなってしまった・・・

しらたまさんを、いつでも、心から応援していますね!


ps
わたしは、その後、開発教育を学ぶためと教職をとるため、大学に入り直すことを決めました!
目下保育園で働きながら、受験をめざします!
お互いがんばりましょうね☆

ペプシコアラ さんのコメント...

>自分の都合で勝手に動いて、その影響が誰にどんな風に及ぶかって事、
考えてなかったのかも知れません。いや、全く考えてなかったね。

さすがしらたまさん!
いろんなことで、ペルーはいい「気づき」の勉強になってるみたいですね!


ってか、

子供たちは変革したら良くなる部分が理解できていないのかもしれないよ!(^_^;
意味を理解させられなかったら、しらたまさんがいなくなったら、元に戻るかもしれないしさ!(>_<)
意味をちゃんと理解…、あ、そこで言語力が物を言うのか…。
う~ん(>_<)


それと、

>それを、ポッと来たスペイン語もつたない日本人にその指導を委ねようというのは、なんとも無理なお話だよね(笑)

実は何かの改良・改革を行うときに、身内だと言いにくいけど、外部からきた人だったら言いやすい。
また、身内以外の人からだったら、言うことをきく、という現象があるのです。

いやまじで!

同様に、会社に何年もいると、いいにくいことも、新入社員だと言える、ということもあるのです!
ペルーではあなたは新入社員だから、なんでも言える立場にあるとも言えます!(^_^;
マードレさんは、
あなただからできる、
と思ってあなたに託したんだと思うけど!

いろいろあるだろうけど、期待に応えてがんばって!(>_<)

ってか、
除湿機は買った???(笑)
ネットでペルーにいる日本人のブログ探したけど、やっぱり除湿機はもってたよ!(笑)

のん さんのコメント...

しらたまちゃん、成長してるねぇ~
なんか、おねーさんは、少しうるうる
してますよ(笑 なんて。

私も今、新しい会社にはいって、
会社のいろんなことに変革を与えねば。。
と思っていた矢先の、この日記。
会社とペルーの孤児院じゃ全く
違うけど、前例のない旋風を巻き起こす、
っていうのは、高波の中を
突き進んで、きれいな島にたどり着くような
ものなのかもしれないよね。

人に行動を起こさせる、というのは
難しいものだと思う今日この頃です。

でもさ、しらたまの場合、ビジネスでは
ないから、もっとシンプルに、
「人として必要なことはなに?」って
考えればいいんじゃないかな。

それが愛されること、愛することを
しること、自分が価値のある人間だと
思えるようになること、夢をもてること、
人の気持ちをわかるようになること、
ある程度のマナーと素直な心をもつこと。

そんなことなのだと思います。
それさえあれば、変な道にはいかないよね。

そして、あふれる好奇心。
自分で学んでいこうとする力。

こんなものを延ばしてあげられたら
いいよね。

がんばれよ~。

しらたま さんのコメント...

うあぁぁー
どうもありがとう。


今になって解ること、
間違ってたなぁと反省すること、
貫いて良かったと思うこと、
本当に色々あるね。

ここでの2年間も、後々は
そういう思いでいっぱいになるんだろうな。


なんて、ちょっと気楽にいきたいものです。

くす さんのコメント...

hola! そうそう、こっちの人ってけっこう、丸投げな部分があるよね。全部私に任せるの?みたいな。でも2年間しかいないわけで。。。一緒にやっていかないとな~。って。ね?
でも一石投じることも必要なんだろうね。そういう風にできるのって、勇気のいることだと思うし。でもほんとに相手のことを思うなら、必要なときもあるよね。。。!あたしはまだ何となく焦っちゃってるな~。自己満足にな活動は嫌だしね~。
気負わず、がんばろうね。

しらたま さんのコメント...

> くす
ほんとね~。こっちの人たちって丸投げ王。ある意味、羨ましいくらいの気持ち良さだったりして(笑)
全てあたしがやると思っている節があるので・・・あたしは2年間しかいないけど、ずっとみんなで続けていく価値がある事なんだよっていうのを、その気になってくれるような上手い説明が出来ない自分がいます。とほほ。

まず自分が黙々と行動する姿を見せて、周りの反応を見るという手もあるんだろうけど・・・ここ南米で、果たしてその作戦は成功するのか?!と思ってしまうよね。やっぱりみんな一緒にやろうよって意味を込めて、何か新しい試みについて話す時は動詞の活用を「mos」で終わらせるようにしてみてはいるけど。どれだけ効果があることやら・・・。

道のりは長いね!