2009/03/05

あたしの宗教

今年に入ってから、宗教について考えることがすごく多くなった。

こういう環境で生活しているからでしょうか。それとも、久し振りに「塩狩峠」を読んだからでしょうか。いや、やっぱり「聖職者とは思えない言動が目立つ聖職者」を嫌って言うほど目の当たりにしているからでしょうか。


このブログを読んでくれている日本人の皆さん、宗教は何ですか?
特になし?仏教?神道?それとも儒教?キリスト教?あるいは全部それなりに信じてる派?はたまた、考えたことないって人もいるかも知れない。

あたしは…考えれば考えるほど、説明できません。育った環境がカトリックだから、ここのこども達はみんなカトリック。そういう意味では、日本人は「神様仏様」文化の中で育ったから殆どの人達が仏教か神道を信じているってことになる。これは概ね間違ってもいないよね。


で、自分は…と言うと、物心ついたらドイツに居たし、日本で通った幼稚園はカトリックだし、言われるがままに普通に神様にお祈りしてました。悪いことしてママに叱られた時、泣きながらお部屋で神様にお祈りしたこともありました。

中高は無宗教の学校だったけれど、大学でまたキリスト教復活。大学での宗教の授業、実はすごく面白かった。でも、高校生の時に祖父の法事で浄土真宗のお坊さんのお話を聞いてなぜだか知らないけど感銘して泣いたことも忘れられない。


そんなあたし、こども達に「マリの宗教は?」と訊かれると、答えに本当に詰まるのです。お祈りしてたとは言え、洗礼を受けたわけでもないし、カトリックではありません。かと言って、神様を全否定するつもりもさらさらありません。さらに、仏教も神道も、日本人である自分の生活とは切り離せないものだから、それは肯定せざるを得ない…。これをこども達に解ってもらうのは、結構大変。自分でも良く解っていないんだから、当然だよね。

で、最近は、こども達と一緒にミサに出席してみるようになった。
神父様のお話もだいぶ理解できるようになってきたし、わりと面白い。ミサに出席して良いなと思うのは、神父様とみんなが自分の大切な人たちの幸せを神様にお祈りする時。あぁ、豊かな瞬間だなぁと思う。


実は数日前、弟Julioにこんなことを言われた。
ミサの時に、僕も、Hogarのこども達も、殆どの人がマリとマリの家族のことを神様に祈ってるって知ってる?DanielもPepeもJuan Carlosも、あのマードレでさえも。だからペルーに来て大きな病気もしないし危ない目にも遭ってないんだと思うよ、と。

Julioがあたしやあたしの家族のことを祈ってくれているのは前から知っていたけれど、まさか他の人までとは思ってもいなかった。正直言って、かなり驚いたんだよね。自分の大切な人たちのことはもちろん、Hogarのこども達の未来についても毎晩と言って良いほど考える。

それって一見似ているようにも思える。想ってるんだから同じだよと言えないこともない。でも、それを頭の中で願うのと、神様に祈るのとは、だいぶ違うっていう意見もある。そういう機会、そういう場所が用意されているのは、素敵なことだなと思う。


人生を豊かにするために本当に大事だと思うのは、尊重すること。あたしにとっての「尊重」っていうのは、ただ尊いものとして大切にするのではなくて、「違いを尊重」すること。これに尽きる。

そう考えると、キリスト教と仏教と神道、あるいは神仏習合…全てを尊重するってダメなことなのでしょうか。自分の人生にたくさんの影響を与えてきたこの要素から、どれかを自分の宗教だと選ばないといけないのでしょうか。うーん。悩ましい。


まだ自分の中でなんの結論も出てないあたしの宗教観。
とりあえず最近は、そんな事を考えています。

あたしの宗教。 …つづく。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

わたしは全部信じてるよ!
いいとこ総取り(笑)!!

匿名 さんのコメント...

自分の宗教は、

もし、自分が死んだら遺骨をどうしてほしいかわかるんじゃない?

先祖代々の墓に入れるのか、他の宗教の墓にいれるのか!(^_^;