2008/09/24

忘れられない日

■「世界に一つだけの花」、再び。

昨日は「Dia de la primavera」ということで、学校ではフィエスタがありました。こども達の通う学校では何かにつけてフィエスタがあり、歌やダンスや詩を披露するのです。

そしてうちの子たちは、なんと学校で「世界に一つだけの花」を歌ってくれました。土曜日のAniversarioでの演奏では納得できなかったJulioが「マリのことが大好きだから、もう一度、教えてくれたマリのために今度はきちんと歌いたいんだ!」と言ってくれたわけです。むふふ。素敵でしょ。

どーでしょ?なかなかでしょ?またしても、かなり出しゃばって撮影しました。望遠で撮ってるからブレやすいのに、後ろから飛びついてくるチビッ子たちを本気で叱りながらの撮影です。

Aniversarioの時みたいに歌とギターがズレることもなく、無事に終わって良かった。そして、無事に演奏出来て満足そうなこども達の顔が見れてよかった。お世辞抜きに、本当に嬉しかったのです。



■Julioの涙

しかしその後、事件が発生。歌った後に「すっごい良かったよー!」と言いに行ったら「あ?出来なんてどーでも良いよ」と、Julioにサクっと言われてしまいました。そう言われてみれば…Hogarでギターの練習してた時からなぜか反抗的だった。感じ悪かった。

あれ?あたし何か悪いことした???なんで機嫌悪いわけ?その態度は何さ?と、色々と問い詰めてみる。でも、今は話したくないとか、後でゆっくり話すとか、そんな返事の連続。全く意味が解りませんでした…。

そしてHogarに戻り、再度問い詰める。そしたら、「もうマリとは話したくないんだ」「仲良くなる前みたいに接することにする」と言ってくれるではありませんか!全く訳が解らず…終いには「Ya no soy su hermanito(もう弟じゃないもん)」的なことを言われてしまい、あまりにも悲しくて涙が出てきました。

あたしが初めて彼に「hermanito」と言った時、彼は信じられないくらい喜んだのです。だから、我々の間で「hermanito・hermanita」という言葉を使うのは、実はちょっと特別な意味合いがあるのです。それを承知の上で、もう弟じゃないと言ってくるんだから、ショック受けて当たり前でしょ。泣けてくる気持ちも解るでしょ。


そしたら…ものすごい態度が急変して、あのJulioが目にうるうると涙を溜めて、必死に「ごめんなさい、ごめんなさい。悲しませてごめんなさい。」と謝ってきました。

実は彼、あたしがどれだけ彼を想っているかを確かめたかっただけなのです。あたしが嫌がる事をしたり、自分から少し距離を置いたら、あたしが彼を放置するのか、それとも今までの関係を維持するために歩み寄るのかって事を知りたかったんだとか。

さらに、あたしとお別れする時のことを想像したらすごく辛いから、もうこれ以上仲良くしない方が良いんじゃないかって思ったと言うのです。まったく、バカだよねぇ…。

かつて彼に、キミがあたしを突き放しても、あたしはキミを離さないからねと断言した事がありました。口で「嫌い」と言われても、本当はあたしの事が大好きだってこと、もう解っているから。でも彼にとっては、きっと今までにそういう人に出会えなかったから、あたしの言う事がどこまで本当なのか信じられなかったのでしょう。


あまりにもこどもっぽいやり方だったのが気に入らないけれど、あたしが泣くのを見て、あのJulioが涙を見せたという事実は、ものすごい収穫でもありました。収穫というか進歩と言うか、上手い言葉が見つからないけど。

そして本人も「こういうやり方しか出来なくてごめんなさい。もう二度としない。」と言ってくれたので、本当に気に入らないけど、許すことにしました。Hogarで大波乱の予感がして本気で心配したけど、結果的には良い意味で彼の期待を裏切ったわけだから、悔しいけれど、一件落着。

それにしても。あのJulioが、ついに泣いた。
「物心付いた時から泣いたことがない」と言っていた彼が、あたしのために泣いた、忘れられない一日。そして、あたしのためにみんなが歌ってくれた「世界で一つだけの花」も、忘れられない一曲になりました♪

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

Julioすごい度胸あるね!
おれはそんな方法を使う度胸はないね!(笑)
俺ならもっと…まぁいいや!笑。

でも、そんなに愛されたら絶対将来日本に来るね!(^_^;

これでペルー支店の営業担当が確保できたね!(おいっ笑)
支店長Mariさんとしては万々歳!

Mari さんのコメント...

度胸って言うか…完全にやりかた間違えてるよね。まさかこんな事件で涙するとは思いもしませんでした(笑)

匿名 さんのコメント...

まりちゃ~ん!すっごい素敵だったよ、「世界に一つだけの花」。子供たち、日本語も上手じゃない!!こんなの聞いたら、泣けるね~。そして、Julioの話!読んでて、泣けた(^^;) 愛されてるね~☆

Mari さんのコメント...

くす~♪どうもありがとう!そりゃ、あたしの自慢の弟妹たちですからね!!(笑)
意味は解ってないと思うんだけど、頑張って覚えて練習してくれたってことが本当に嬉しいんだよね。
Julioの件ではかなり凹んだけどね。もう大丈夫!愛情いっぱいのアホ姉弟です…。