早いものであっという間に6日目が終わりました。
週末はお休みのはずだったけど・・・木・金とHogarの中に泊まったので、その流れで土曜日の今日も17時過ぎまでずっと施設にいました。
とは言っても、ペルー日系人協会のボランティアの方々が来て下さって、子ども達にお絵描きの時間を与えて下さったので、あたしはお手伝いだけだったんだけどね。
それにしてもこの施設、来客時の対応はすごいものがあります。朝起きたら、お部屋はもちろんのこと、パティオの落ち葉等はすべてホウキでお掃除をして、来客時間までにきっちりシャワーを浴びて服も着替えなさいという徹底ぶり。
今日は「9時半」と言われたから超頑張って、ちびっ子ninosのお部屋の掃除を手伝って、嫌がるチビッ子ども全員にシャワーを浴びさせて服まで選んであげたのに・・・他のペルー人スタッフが面倒見ている女の子たちの方が遅かった!なんだよー!!って感じでしょ。さすがペルーです。
マードレ クラウディア(英語で言うシスター。ここの一番偉い方。)には、日本人のマリの言う事を聞いてPuntualに行動することを学びなさいと言われてしまったので気合入れて頑張ったのに・・・。全ての日本人が時間通りに行動するわけではないのだけれど、まぁ仕方ない。一つの使命として、子どもたちだけでなく、スタッフたちにも影響を与えられるように遂行することにします。
まだ一週間も経たないけど、ここでの所感。
■甘えん坊
今まで書いてきた通り、みんなかなりの甘えん坊です。チビッ子たちだけでなくて、日本で言う中学生くらいの男の子たちも、ちょっとびっくりするくらい甘えん坊。「おはよー」「また明日」とかの挨拶の時にハグとキスをするのは普通だとしても、普通に話をしてる時に、手をつないできたりぴっとりくっついてきたりします。あたしが思うには、これはお年頃だからって変な意味があるわけでは全くなく、本当に温もりを必要としているんだと思う。
チビッ子たちに限っては、「Te amotってなんて言うの?」と聞いてきて、一日中、「マリ、あいしてるよっ!」と言ってくれます。今11歳くらいの子たち、2年後に13歳になった時にも言ってくれるかな・・・(笑)
最初の数日間は、中学生の男の子たちとはあんまりハグハグしない方が良いのかなとか余計なことも考えたりしたんだけど、立ち話じゃなくて座って話すとすごいじっくり話したがるし、チビッ子たちが日本語を覚えて乱用してるのを聞くと悔しそうに負けじと色々聞いてくる。とってもかわいい少年たちです。イイ男になって欲しい!いや、してみせるっ!!と、心底思います。とにかく駒ヶ根に居た時と同じくらい、いや、それ以上にハグハグな毎日です。
■掃除しすぎ!
朝5時半くらいに起きてお掃除して、7時に朝ごはん食べて、午後から学校に行く子たちは、その後もお掃除しています。だったら6時半まで寝てれば良いじゃん!とか、夕方にもまたお掃除するくらいなら、朝はしないで夕方だけにするとか、夕方はしないで朝だけにするとか、片方にすれば良いのに・・・と思ってしまうのは、あたしだけでしょうか。
とにかく時間がもったいないように思う。しかもダラダラやってる姿を見るとかなりイライラします。…なんて言ったら、茅ヶ崎の実家でのあたしのお掃除っぷりを見ている家族には笑われてしまうけど(笑) 長年のルールなのだろうから、なかなか意見しにくいけれど、少し様子を見てから考えようと思ってます。
■やっぱり英語が出来ない
14歳くらいから、学校で英語を習うようです。でも・・・泣きたくなるくらい、ほとんど理解してない!He/Sheとか、It/thatとか、is/areとか、おいおいっ!って言いたくなるくらいに理解してない子が殆どなのです。そんなんで学校の授業は成り立ってるのかなと思うほど。発音もかなり酷いものです。こんな文法をスペイン語でちまちまと説明してる自分にちょっと感動したりもします。
日本人のあたしが英語やスペイン語を習得するよりも、同じヨーロッパ言語圏の彼らが英語を学ぶほうが簡単に決まってる。簡単な宿題をするにも、あまりにも単語が解らなさ過ぎるから辞書を引かせるんだけど、その回数が多すぎてなかなか進まない。答えを教えるのは簡単なんだけど、それでは意味がないから、ちょっと本腰入れて、英語を叩き込もうと思ってます。あまりにももったいないからね。
英語と数学がそれなりに出来たお陰で、お年ごろのお兄さんお姉さんたちにはそれなりに敬ってもらうことにすんなりと成功しました♪よかったぁ~。
■世界が狭い
当たり前だけど、とにかく世界が狭い。この環境では広げようがないのかも知れないけど、とても残念に思うことが多々あります。
例えば・・・子どもたちには「韓国映画の○○知ってる?会ったことある?あの映画の歌、歌って!」とか言われます。いや、知らないよ。あたし韓国人じゃないし・・・。
スタッフには、「中国では○○はどーなの?」とか聞かれます。いや、知らないよ。あたし中国人でもないし・・・。子どもたちの面倒を見ているスタッフが、もう5回くらい「違う」って言ったのに中国と日本の区別がつかないようでは、はっきり言ってここの子どもたち、お先真っ暗ですよね。
すごい悲しくなるのは、両目をひっぱって、「見て見て!中国人みたいでしょ!マリみたいでしょ!」って言ってくる。いや、確かに目細いけど、あたし日本人だし・・・。でもって、全ての日本人の目が細いわけではないし、相対的に見て目の細いアジア圏の人口が世界のどれだけを占めてると思ってんだっ!!!って言いたい。浜崎あゆみの写真でも見せれば驚いてくれるのかなぁ。
自分がドイツに住んでいた頃(1984年とか)にも、「日本ってこの辺?」って言いながら中国大陸を指さされたから、まぁそんなもんだとは思っていたけどね。でも、今は2008年ですよ。「グローバリゼーションっていったい・・・」と、考えさせられる瞬間が多々あります。いや、ある意味でこれが本当のグローバリゼーションの影響なのかも。
まぁ子どもの頃なんて自分の生活圏が世界の全てだから仕方ないのかも知れないけれど、とにかくびっくりするくらい、あまりにも、世界が狭いのです。
■価値のあること
ここでは、マードレに、日本の歌、日本の踊りなんかも教えてね、と何度か言われています。日本の歌は、小さい子どもたちが本当に教えて教えてと言ってくるので、喜んで教えたいと思ってます。でも・・・「日本の踊り?!日本舞踊?盆踊り?んなもん教えて、このペルーの子どもたちの今後の人生にどう役立つんだいっ!!」と言いたい。いや、あと数週間したら言いますけどね。日本人らしく控えめに。
そんなものより、サルサが踊れてクラブで楽しく踊れた方が人生において百万倍も価値があるでしょ。ナイフとフォークを美しく使えたり、正しいテーブルマナーを身に付けている方が断然ステキでしょ。折り紙やミサンガ作りに興味を持ってるチビッ子たちは、細々とした作業で器用さと忍耐強さを今のうちに身に付けとくと良いでしょ。PCの基本的な使い方が解った方が仕事の幅も広がるでしょ。ここを出て接客業に付く子が多いなら、サービスの基本を知ってる方が役立つでしょ。しかも日本人観光客が多いこの国で、片言でも良いからきちんとした日本語を知ってたらかなりオイシイでしょ。自分の国が世界の他の国と比べてどう違うかとか、世界がどういう状況なのか知っておくべきでしょ。簡単な日常会話だけでも良いから、まともに英語を発音出来て会話が成り立った方が人生の選択肢がいっきに広がるでしょ。
そういうことを、あたしはやりたいのです。そう言う事を、学んで欲しいのです。
Hogar Emmanuelで生活しているという事は、この辺りの地区でお金や食べ物が足りていない生活をしている人に比べたらだいぶ良い。これは間違いない。これで満足しても良いのかも知れない。でも、これだけでは、Limaに住んでいる人たちよりも数段劣ってる。選択肢のたくさんある人生の軌道に乗るまでには、相当なハンデを背負っていることになる。
ここの子どもたち、本当にかわいいんです。
この、ものすごいかわいい子どもたちが、「毎月第四日曜日には家族が会いに来るんだよ。でもあたしの家族は、もう何年間も、ずぅーーーーーっと会いに来ないんだけどね。」とか、「兄弟?ここに?ここにはいないよ。家には4人いるけど。」とか言うんです。もう、たまんないでしょ。だから、何とか、幸せになって欲しいと思うわけです。
2年間なんて短いし、そんなに多くの事は出来ないって解ってる。けど、ここHogarで育って良かったと、ここに来たからアドバンテージがあったと、一つでも思えるような「きっかけ」を与えられる存在でありたいと思ってます。
そんな所感です。
長い日記だな・・・。
そう、今日は老人ホームの方で寝るから、すごい暇なんです。おやすみなさい・・・。
3 件のコメント:
おひさ~、飲み会で何度かご一緒したケニアにいます、直です。
すごい体験してるね~。既に実活動入っていて素晴らしい。
所感と自分のスタンスを持って任務に取り組んでる様子がすごいですね。
1週間がたったんですね~。
元気そうでほっとしました☆
マリコちゃんの言うことはほんとウンウンって共感しました。
でも国が違うって、考え方も大きく違うから日本では正しいことが正しくないこともあるんだろうね。
子供たちの人生は子供たちのもの。
「きっかけ」ってホントに小さいことだけど意外なポイントだったりする。
たくさんあっていけないことはないと思います♪
マリコちゃんがたくさんのきっかけをもたらすことができたらいいですね!
サルサも必ず日常に入ってくるみたいなので(笑)
楽しんでくださ~い☆
>naoくん
きゃー!久し振りだね!!元気かね???ケニアはどうだい?やっぱり毎日、暑いのかい?
まだなにも具体的な活動を始める前に2歳半の子どもを授かってしまったからね・・・(笑)予定していた自分の活動を貫き通せるように、ちょっとずつ方針を調整していきます!
>まきさん
元気です!
ちょっと子育てに疲れたママ風な雰囲気が漂っていそうな予感ですけど・・・なんとか元気です!
サルサと英語に的を絞って、後は、自分らしく、子どもたちと一緒にやりたい事をどんどん出来たら良いなと思ってます♪
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